トリップした友の手紙が回ってきたので…私2【星のカービィ】 (ページ13)

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「メ、メタナイト卿！しっかりしてよ！」

私はメタナイト卿の前に立ち、体をゆさぶった。
メタナイト卿までAみたいに固まらないでっ!

＿本当に置いていかれたくない…！

「Aみたいに置いていかないでっ！」

「! …っはぁ、はぁ…油断したっ…」
「！」

ふと、メタナイト卿は私の顔を見てそう言った。
荒い呼吸を整えながら「友達Aはかからなかったのか？」と私に話しを降ってきた。

…？

「なんの話し？なにがかかったの？」
「魔獣の攻撃だ」

「へ？」

(今の間に攻撃…あった？)

私の反応にメタナイト卿は驚いており「気づかなかったのか？」と言われてしまった。

むむむ…何も分からない。
無効化ではない私が掛からず＿
＿無効化のAが掛かる技(？)なのかなぁって思っていたけれど、メタナイト卿が掛かりかけた。

(も、もしかして私、無効化の能力あったりする〜！？)

目を輝かせると「そういう事か」とメタナイト卿は笑っていた。
そしてもう一度魔獣の方を見て、剣を構えていた。

「…あまり好きじゃないなぁ…古臭い味ぃ〜」

「見抜いてしまえばこちらのものだ。
友達A!今のうちに」

「りょーかい！行くよ！A！」
『…』

とにかく私はAを掴んで、メタナイト卿とは離れるように走り出した。
フラフラになりながらもAは私についてきてくれて、後ろではｶｷﾝ＿と金属音がなっていた。

(なんか訳わかんないけど、 Aをウィスピーウッズの森にっ！！！)

それが今私ができること！

＿＿＿
＿＿
＿

走り去る2人を見て、メタナイト卿は少しだけ微笑んだ。
そして剣を閉じ、陛下の方を見ては「良からぬ魔獣から遠ざけたので戦う気は無い」と彼は言った。

「コラ〜！メタナイト！後でお仕置ゾイ！」
「観念するでゲスー！」

「嗚呼」

デデデ大王とエスカルゴン、それから魔獣は車に乗ってA達の後をおった。
メタナイト卿はその背中を見て少し苦しげな顔を浮かべた。

「…あの者達の問題か…」