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「A?早く逃げて?もう危ないからっ」
『……っ』
Aは私の声にピクリ…と反応するのに、なかなか逃げ出さない。
ある1点ばかり見て、目線を全く逸らさない。
(…? A?)
_なんで動かないの?
不思議に思って居ると、デデデは「わはははっ!」と豪快に笑った。
隣にいるエスカルゴンも何かを企んだ笑みをしており、私達の方をさして笑っていた。
「引っかかったでゲス!」
「あらぁ、手前の子はぁ、かかってないみたぁい」
「よーし、捕まえるぞい!」
そう言ってやってきた。
私はすぐにAの体を揺すった。。
「A!早くしなきゃ!ねぇ!」
『……』
(どうしたら…いいの?)
なんで゙なにがに引っかかってるの?
おかしいじゃん!
だって、Aの能力ば無効化゙なんでしょ!?
(上手く発動しないの?)
発動条件があるの?
無効化って無効化なんだからずっと発動するわけじゃないの?
(わかんない!)
「私どうしたらいいの?」
『…っ』
「1人に、しないで…」
__あの日の夜も1人だった。
一日が長いせいで、あの日なんて言葉使うけれど、昨日の夜の話。
一緒に寝れるの楽しみにしてた。
やっと信頼する子と一緒に怖い夜を過ごさずに済むと思った。
親友と…眠りたくて、あの夜。
たくさん、たくさん待った。
【帰ってこないなぁ…
でももうすぐ来るかなぁ?】
日が回ると寝落ちちゃったけれど、とっても楽しみだった。
楽しみだったのに_。
Aは…来なかった。
_いや、正確には来れなかったみたいだけど、私は1人で夜を過ごすことになった事実は変わらない。
(もう、寂しく、っ、したくない…)
また、置いてくの?
無視するの?
やだ。
無視しないで、置いてないでっ!
私は…
今の私にはAにしか、救いがないのにっ!
「やだぁ!!」
『……っ』
「恋は盲目ぅ、立場とぉ、状況ぅ、ってもんが有るねぇ?」
゙青い目゙の魔獣はそう言って銃口を私ではなく、Aに向けた。
Aは無抵抗にじーっと魔獣を見ていて、固まっていた。
「…ハートショット♡」
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シグマ(プロフ) - ぽむぽむさん» ありがとうございます! (2022年10月23日 11時) (レス) id: bd84de304f (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむ - すごい面白いですね!! (2022年10月23日 8時) (レス) @page13 id: 70d6eb4085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2022年6月29日 8時