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7、不思議な空間 ページ8
健水視点
キコに言われた通り
ライブに来た。
小さなライブハウスに綺麗に並んだ椅子。
女性ファンしかおらんねんけど
俺ら場違いちゃう？
大弥｢女子しかいませんね…｣
とりあえず、一番後ろの席に座る。
それでもステージがよく見える。
怜生｢キコ、どういうことだよ。｣
キコ｢…｣
人前では黙るんかい！
あんだけ口が達者なくせに!!!
宙｢あ、始まるみたいですよ。｣
真っ暗になって
〜♪
ピアノの前奏。
“ハロ 窓を開けて 小さく呟いた
ハワユ 誰もいない 部屋で一人
モーニン 朝が来たよ どしゃぶりの朝が
ティクタク 私のネジを 誰か巻いて”
真っ暗なライブハウスに響き渡る
柔らかくて綺麗な声。
ファンの人が持ってるサイリウムが
めちゃくちゃ綺麗に見える。
…え？
サイリウムって宙に浮くっけ…？
サイリウムの優しい光が妖精みたいに飛んでる…
不思議な空間…
そこに響く柔らかい歌声…
ほんまに、ここ、ライブハウスなん…？
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