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43、ときどき起こること ページ44
翼視点
ときどき、こうして何かが起きる。
珍しくも、なんともない。
割れていたのは玄関近くの窓。
鍵を開けて、この家の中に入った…
一体、何人…？
姫｢っ!!!｣
ﾊﾞﾀﾝｯ…
ｶﾝｯ、ｷﾝｯ…
次から次へと襲ってくるのを倒しているけど…
おかしい…人じゃない…
首謀犯がいるはず…一体、どこに…
咲子｢翼！｣
姫｢咲子！後ろ！｣
ﾊﾞｯ…ﾄﾞｻｯ…
姫｢いっ…｣
咲子｢翼！血が！｣
咲子をかばって私に刺さったナイフ。
そんなこと、どうでも良い。
姫｢こんなことで、やられたりしない…っ！｣
咲子たちが巻き込まれないように
保護膜を貼り、首謀犯を部屋に閉じ込めた。
自分のコントロールできる力を最大限に使って
首謀犯を動けなくなるまで近くにあるもので縛り付けた。
姫｢これで、逃げれない…｣
絵美｢翼ちゃ…!?｣
真咲｢鴻上さん！｣
あまりの痛さに立っていられなくなるけど、
今、意識を失えば、首謀犯に逃げられる。
そんなこと絶対させない。
撫子｢翼ちゃん！｣
撫子さんが来たなら、どうにかなる。
保護膜を消して、みんなが部屋に入れるようにした。
姫｢撫子さん、いつもの人たちに連絡を…
複雑に縛り付けたから、逃げないだろうけど、
あとは、なんとか…｣
咲子｢翼！翼！｣
一通りのことを終えて、そのまま意識を手放した。
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