42、自分のせいで ページ43
絵美視点
ｺﾝｺﾝｯ
姫｢どうぞ。｣
絵美｢咲子、交代の時間だよ。｣
咲子｢うん。何かあったら呼んで。｣
姫｢うん。｣
咲子が部屋を出ていって翼ちゃんと2人きり。
姫｢ごめんなさい、手間をかけさせてしまって…｣
絵美｢気にしないで。誰かと一緒に寝るのって
お泊まりみたいで楽しいんだし♪｣
翼ちゃんは�犲�分のせいで�甍媼韻�強い。
自分と関わる時間を申し訳ないと思っている。
気持ちはわかるんだけど、
翼ちゃんと一緒にいることで
不幸なことはないし、むしろ楽しい。
仲良しと一緒に毎日を過ごせる。
こんな幸せな環境に文句を言ったらバチが当たる。
姫｢私、感情的になると
自分の力をコントロールできない…
まだ未熟な私が誰かの側にいるなんて怖い…
傷つけるじゃ済まないことになるかもしれない…
もし、咲子まで傷つけちゃったら
私、生きていけない…それでなくても
あんな日を見せてしまっているのに、申し訳ない…｣
翼ちゃんの中で一番の家族は咲子。
だから咲子への依存というか、
想いが私たちのとは違う。
絵美｢咲子なら大丈夫だよ。私たちがいる。
それに風男塾のみんなもいる。
これ以上、翼ちゃんが失うものは無いよ。
絶対にみんなで翼ちゃんを支えるから。｣
姫｢私、突然、紅竜真咲さんに想いを
伝えちゃったけど、良かったのかな…
勝手すぎたんじゃ…｣
なぜフルネームなのかは置いておこう。笑
絵美｢今更そこを気にするの？笑
大丈夫だよ。真咲くんなら応えてくれる。
撫子さんも大丈夫って言ってたんでしょ？｣
姫｢そうだけど…｣
絵美｢大丈夫。翼ちゃんは自分の人生を
今よりも豊かにして良いんだよ。
幸せになって良いんだよ。愛されて良いんだよ。｣
姫｢うん…私｣
ﾊﾟﾘﾝｯ…
姫｢！？｣
絵美｢何の音？こんな遅くに…って、翼ちゃん！｣
翼ちゃんは部屋から出て行ってしまった。
追いかけなきゃ！
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