紅い月とふわふわと (ページ26)

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25、依存？ページ26

怜視点

亜弥｢お茶をいれてきました。
お口に合うか、わかりませんが…｣

亜弥のいれるお茶は、いつだって美味しい。

お茶と一緒に出されたクッキーも亜弥の手作り。

美味しくなかったことは出会ってから一度もない。

姫｢それを飲んだら帰ってくださいね。｣

着替えてきた翼が目も合わせず言った。

健水｢そんな毛嫌いせんでも、ええやんか。｣

姫｢嫌いとは言ってません。
深く関わりたくないんです。
それに私、病み上がりなので。｣

さくら｢まぁ、まぁ…汗｣

翼は人と関わることを本当に嫌がる。

私らでさえ家の外では翼と関わらない約束で
ここにおいてもらってるし。

翼が心開いているというか、
依存？してる相手が

咲子｢翼、そんなに拒まないの。
せっかく心配してくれているんだから
素直に、その優しさを受け取るべきだよ。｣

姫｢うん…｣

咲子の優しさに触れて硬すぎた殻を破った。

最初は咲子に懐いてるだけだと思ってたけど
最近は咲子がいないと
翼の落ち着きが無くなる。

咲子も、それを気にしているけど
どうしたものか思いあぐねている。