名は体を表すの擬人化 ページ26
最初ここに来た時は4人だったのに、6人となった今は、全員でエレベーターに乗るのも手狭に感じる。
ふとそう思ったのは、その中に自分がいることに一抹の違和感を抱いたからだった。
元々人と話すのは、接するのは苦手だった。
だから学校生活でも、例外を除いて特に親しい人間というものを作らなかった。
寂しさなんて感じなかったから、それで良かった。
──でも、今はどうしてだろう。
ここにいる皆の中に私がいないことを考えると、少しだけ胸が締め付けられる。
きっと私は、可笑しくなってしまった。
自分以外のためのご飯を作ったり、朝起きたらすぐにおはようと言える人がいたり、ある人の手を引いたり。
非日常が続いているから、可笑しくなってしまったのだ。
「お、教室フロアはここだな」
「そうですね、まんま教室です。リアルすぎません？」
「金の有り余った運営ってことさ」
パカさんから教えられた階の教室フロアに着くと、エレベーターから出た廊下のその先には、引くほどリアルな教室があった。
……いや、ちょっと古めの学校を想定しているのだろうか。旧校舎とか。
なんかこう、そこはかとなくホラー感が漂っている。
「でも、学校ってだけで落ち着きませんか？日常に戻ったって感じで」
「能天気かよ」
「わあ今日もキレッキレですね駆堂さん！」
「うっせェ！！」
思ったことをすいっと口に出すと、駆堂さんは短く治安の悪い言葉を叫んで、ど真ん中の席に乱暴に座った。
皆さんも思い思いの席に座り始めたので、私もとりあえず座ってみる。
最後列の真ん中……逢川さんの右隣である。なにぶん、放っておいたら椅子から落ちそうだったので。
そのまま皆でちょこちょこ話しながら新しいメンバーの到着を待っていると。
何やら騒々しい足音が聞こえて、警戒した様子で、ゆっくりと前方のドアが開かれた。
そこにいたのは、女の子が一人と男性が二人。片方は高校生だろうが、もう一人はそれよりも上に見える。
……しかしまあ、先に来ていた私達の注目ポイントはそこではなく。
「なんでえ、先客がいるじゃねェか」
……鬼の面(デフォルト)でインパクトは最高だったのに、さらに江戸っ子口調だなんて、もしかしてキャラ作ってらっしゃる？？
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kima(プロフ) - 海獣さん» コメントありがとうございます。続編はある程度書いてから投稿する予定なので、少し待たせてしまうことになると思いますが、読んでいただけると嬉しいです。 (2022年10月22日 13時) (
レス) id: 6fedac0470 (このIDを非表示/違反報告)
海獣(プロフ) - マジで最高でした！！続き楽しみに待ってます！！ (2022年10月21日 23時) (レス) @page42 id: b62edcffd1 (このIDを非表示/違反報告)
kima(プロフ) - なーさんさん» コメントありがとうございます。とても励みになります。更新ペースがすごく遅いですが、投稿をやめる予定はないので、気長に待っていただけると嬉しいです。 (2022年8月22日 1時) (レス) id: 6fedac0470 (このIDを非表示/違反報告)
なーさん(プロフ) - 個人的にめちゃくちゃ好みです！！更新頑張ってください！ (2022年8月21日 15時) (レス) id: 64a4afe500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kima | 作成日時：2022年5月23日 9時
