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39話:解呪 ページ40

パチパチパチ


五「おめでとう、解呪達成だね。」



私は五条先生につられて拍手した。



皆の前に美人な子がいた。



もしかして里香ちゃん‥‥?



4人「誰?」


五「グットルッキングガイ五条悟先生ダヨ〜。」



五条先生がジト目をしながら言った。


そういえば、皆の前で目隠し外したの初めてだっけ?



真「おっ、Aおかえり。」


棘「しゃけ。」



真希ちゃんと狗巻くんが笑いながら言った。


私はその笑顔を見て心が暖かくなった。



『うん、ただいま。』



私は笑顔で言った。


仲間ってすごいな。



小さな一言でも心がこんなに暖かくなる__。



五「以前憂太が立てた仮説、面白いと思ってね。
  家系の調査を依頼した。」



乙骨くんが立てた仮説?


一体どんなのだろう__?



五「里香の方は随分前に終了してたけど
  憂太の方はザルもいいとこだったからね。
  それで判明したんだけど__。」



五「君、菅原道真の子孫だった。
  超遠縁だけど僕の親戚!!」



五条先生が嬉しそうに言った。



え___!?



4人「『スガッ』」


乙「え、誰?」


真「日本三大怨霊の1人。」


パ「超大物呪術師だ。」


棘「ツナ。」


『えぇぇぇ‥‥』



私は驚いて声がうまく出せなかった。



五「憂太が正しかった。
  里香が君に呪いをかけたんじゃない、
  君が里香に呪いをかけたんだ。」



乙(そうだ、僕はあの時里香ちゃんの死を拒んだ。)



乙骨くんが目を見開きながら、
五条先生の話を聞いていた。



ショックを隠せない顔をしていた。



私は心配になり、乙骨くんを見た。



五「呪いをかけた側が主従関係を破棄したんだ。
  かけられた側が(ペナルティ)を望んで
  いないのであれば解呪は完了だ。
  ま、その姿を見れば分かりきったことだよね。」



そういうこと__!?


でも乙骨くんの呪力ならあり得る‥‥。



私は、驚いて口が開いてしまった。



乙「‥‥全部僕のせいじゃないか。」



乙骨くんが泣きながら言った。



その顔からは、後悔がにじみ出ている。



乙「里香ちゃんをあんな姿にして
  たくさんの人を傷つけて
  僕が夏油に狙われたせいで皆が死にかけた。」


『乙骨くん‥‥。』


乙「全部っ‥‥全部僕が‥‥!!」



乙骨くんが頭を抱えながら叫んだ。



その声はとても悲しそうだった。

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作者名:きのこの森 | 作成日時:2020年5月5日 10時

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