この想いは、墓場まで持っていく。【呪術廻戦】 (ページ35)

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34話：彼岸花ページ35

気づくと私は暗闇の中に立っていた。

辺りを見回してみても
暗闇が続いているようだ。

『ここはどこ‥‥？』

確か私は____。

傑兄に対抗しようとして倒れたんだっけ‥‥？

こんなことになるなら体調しっかり
整えておけばよかった‥‥。

『はぁ、私の馬鹿野郎‥‥。
　って今更遅いんだけどね‥‥。』

後悔している暇はない。
ここから出る方法を見つけないと‥‥。

『__！体が怠くない‥‥。』

私は熱があるはずなのに体は嘘のように軽い。

『どういうこと‥‥？
　ここは夢の中なの‥‥？』

ここが私の夢の中なら、体が軽いのは説明がつく。

もし本当なら、目を覚ますのを待つしかない。

『‥‥取り敢えず進んでみよう。』

目が覚めるのをただ待つのは落ち着かない。

私は暗闇の中を歩いてみることにした。

______________________________＿＿

しばらく歩いていると
遠くに一面赤い何かが広がっているのが見えた。

『何だろう‥‥？』

私は小走りでそこへ向かった。

もしかしたら何か手がかりがあるかも‥‥！

『これって‥‥。』

そこは、真っ赤な彼岸花の花畑だった。

彼岸花達は、綺麗だが何処か不気味さを感じた。

『何でこんなに彼岸花が‥‥。』

不思議に思ったが、花畑はまだ続いている。

この先に何かあるかもしれない‥‥。

『行ってみよう‥‥。』

ここで考えてもしょうがない。

とりあえず進んでみよう。

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歩いてしばらく経つが、赤い彼岸花以外ない。

『彼岸花って綺麗だけどなんか不気味だよね‥‥。』

確か彼岸花の球根には毒がある。

またお彼岸の時期に咲く。

そのせいか「死の花」というイメージが強い。

花言葉は、「悲しい思い出」「あきらめ」
赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」

今の私にぴったりだな‥‥。

そんなことを思いながら歩いていると
目の前に川があった。

『‥‥川？』

ここのあるのは、赤い彼岸花、川‥‥。

『もしかして私死んだの‥‥？』

これは、もしかして三途の川‥‥。

もしそうだとしたら、この状態にも説明がつく。

『うわぁ‥‥、そんなぁ‥‥。』

最期に悟様に会いたかったなぁ＿＿。

まさかこんなに早く別れが来るなんて
思わなかった‥‥。

なんか目が熱くなってきた。

『‥‥ふっ、う‥うぅぅ‥‥。』

もっとあなたのそばにいたかった＿＿＿。