23話：冬の訪れ ページ24
あの日から、私は里香ちゃんに会うことはなかった。
理由は、乙骨くんが私の前で寝なくなったのと
真希ちゃんの特訓メニューをこなすのに必死だった
からだと思う。
真希ちゃんの特訓メニューに慣れてくる頃になると
私は、真希ちゃんと組み手が出来るほど
成長していた。
真希ちゃんや五条先生と相談して、武器はメインで
短刀、サブで拳銃を使うことになった。
真希ちゃん曰く、軽く小さい武器の方が
私の機動力を活かせるらしい＿＿。
そのため近距離は短刀を使い、中距離では拳銃を使うことになった。
使い方は乙骨くんと同じく、呪力を武器に
こめている。
また体力が付いたおかげか、今までより反転術式が
使えるようになった。
2人同時に使っても高熱で倒れなくなったの！
私は、確実に成長した＿＿。
今の私なら皆の足手まといにならない＿＿＿。
＿＿この時はそう思ってたんだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
(ここから原作沿いに戻ります。)
世間がクリスマスムードになってきた頃＿。
一気に寒くなり、マフラーがないと外を
歩けなくなった。
乙「‥‥‥。」
乙骨くんがふと後ろを見た。
どうしたんだろう？
パ「どーした、憂太。」
前を歩いていたパンダくんが振り向きながら言った。
乙「えーっと、なんかちょっと変な感じが‥。」
真「気のせいだ。」
パ「気のせいだな。」
棘「おかか。」
『‥気のせいじゃないかな？』
乙骨くんには申し訳ないけど
多分気のせいだと思う。
乙「ええ、ちょと皆ぁ‥。」
乙骨くんが焦りながら私たちの方に走ってきた。
パ「だって憂太の呪力感知、超ザルじゃん。」
そう、乙骨くんの呪力感知は当たらない。
ほどんど当たったことないんじゃないかな‥？
真「まぁ里香みたいのが常に横にいりゃ
鈍くもなるわな。」
棘「ツナ。」
『確かにそれはありえるかも‥。』
＿＿ピクッ＿＿
私たちは、謎の呪力を感じた。
これは、高専関係者じゃないはず＿＿。
真「珍しいな。」
パ「憂太の勘が当たった。」
乙「？」
＿＿バサッバサッ＿＿
ペリカンのような呪霊と共に男の人が
私たちの目の前に降りてきた。
え、なんでなの‥。
なんであの人がここにいるの‥‥？
「えっ＿＿＿。」
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作者名：きのこの森 | 作成日時：2020年5月5日 10時
