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「好きじゃない、なんて
そんなことない」
彼女の声に顔を上げる
こんな時にも
涙を浮かべて俺を見る彼女を
抱きしめたい衝動に駆られる
「違うの、ウォヌくん
私、私は、
ウォヌくんが、あなたが
好き、ちゃんと好きなの」
初めて彼女が言った "好き" という言葉に
心臓がぎゅっと掴まれる
「捨てられた猫拾ったり
道端で困ったおばあさんを助けたり
実はすごく優しくて」
それ、見てたの？
バレンタインの前の話じゃん
「子供っぽい私の悩みにも
ちゃんと答えてくれて、素敵なアドバイスくれて」
俺のアドバイスでも喜んでくれて
俺は本当に嬉しかった
「気づいたら
好きになってた。
ウォヌくんがいないとダメになってた。
あんな嘘ついてたのに
自分勝手だって分かってる」
本当に俺のことを考えてくれたから
真実を話してくれたんだろう
WN「Aちゃん、」
「こんな私、嫌いになった？
私、ウォヌくんが思ってるような
素敵な女性なんかじゃないよ？」
涙をぽろぽろ零して
肩を震わせる彼女の頬に手を伸ばす
WN「Aちゃん、」
「っ、」
WN「俺のことを、考えてくれて
言ってくれたんだよね」
「そんなっ、私が、辛いだけで
耐えられなくて、言っただけなのに」
WN「やっぱ、Aちゃんのそういうとこ好き。
全部含めて、
Aちゃんは俺にとって素敵な女の子だよ」
泣いて俯く彼女を正面に向かせる
WN「Aちゃん、
今の気持ちが大事じゃない？」
「え？」
WN「俺は、Aちゃんが好き
これから、ずっと一緒にいたいし
ずっと俺のAちゃんでいてほしい
Aちゃんは？」
「....ウォヌくんが好き
私も、ウォヌくんとずっと一緒に過ごしたい」
WN「始まりがどうであれ、
Aちゃんが俺を好きになってくれたから
結果オーライってことじゃダメ？」
「....なんでウォヌくんはそんなに優しいの？」
WN「俺、そんな優しいやつじゃないよ
Aちゃんだから」
ぎゅっと俺に抱きついて
胸に顔を埋める彼女の背中に腕をまわす
初めて抱きしめる彼女は
思っていた以上に
小さくて、温かくて、愛しかった
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りよん(プロフ) - この作品のモデルとなった小説に心当たりがあるのですが、その本も冗談抜きで声出るくらい面白いですよね！ (2021年1月27日 23時) (
レス) id: 32ade9b194 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - チョコレートコンフュージョンって小説に似てる！ (2018年7月30日 11時) (レス) id: 8d621ad119 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよん(プロフ) - のん民さん» うわーーー！！気づいてくださって嬉しいです！今度は少女漫画でいこうと思ってるのでまた推察してくだされば嬉しいです(^^)ウォヌくんの黒髪笑顔が忘れられない馬鹿な作者からでした〜 (2018年7月26日 22時) (レス) id: b3389bf3fc (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - あれ、この作品のもとになったであろう小説分かっちゃった気が…(笑) まあそれは置いといて(( おぬやん可愛い好きになりました(今までよりずっと)…。臭いセリフだな、恥ずい。とりま素敵な作品ありがとうございます！ (2018年7月9日 4時) (レス) id: 1e11dae777 (このIDを非表示/違反報告)
ぽよん(プロフ) - mukkuさん» コメントありがとうございます(^^)読者の方が幸せな気持ちになってくださって本当に嬉しいです！！新作出た時もよろしくお願いします。頑張ります！ (2017年8月19日 11時) (レス) id: 0c3df5c1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽよん
| 作成日時：2017年7月11日 10時
