甘いホワイトチョコ2

初めてのお家 ページ16

WN「A行こっか」




ハヌルを抱いて
荷物まで背負った彼が

私を振り返って笑う





ナース「バカップルが居なくなって
寂しくなるわ〜」


ナース「こんなにギャップがある夫婦
そういないからね〜」





1週間ほどの入院で
ナースさん達とも仲良くなって

お別れが少し寂しい




ナース「お母さん頑張るのよ

でもあんな優しい旦那さんがいるから
大丈夫か！笑」




「頑張ります！
お世話になりました」





ナース「ハヌルくんもまたね〜」







ナースさん達に見送られて車に乗り込んだ




「ハヌル〜
初めてのお外だね〜」





ぼーっとした顔のハヌルだけど
今日は初めての外に
少し緊張してるみたい





WN「少し緊張してるな〜
初めての外だもんな」





私の腕の中で
きょろきょろしては不安そう






WN「着いたー。
A、荷物運んどくよ」




「ありがとう
あ、お茶沸かすね

ハヌルのミルクも作らなきゃ」





ハヌルにミルクをあげて

リビングに置かれた
新しいベビーベッドに寝かせると

手足をバタバタさせたと思ったら

幸せそうに眠り始めた







「寝ちゃった」





WN「ほんとだ。
ベッド気に入ってくれたかな」




「うん。こんなに早く寝たから
絶対気に入ったんだよ」





あ、ハヌルの哺乳瓶とか
色々用意しなきゃ！

あと洗濯やご飯の準備も！




今まで入院してた分動かなくちゃ




そう思ってると





WN「ちょ、A、
今日はゆっくり休んだら？」




ウォヌくんに引き止められる





「でも、入院中は
ずっとベッドの上だったし

早く体動かしたいの。」





ウォヌくんのために
ご飯だって作りたいし...

ここ数日絶対カップラーメンばっかり
食べてたみたいだから(スニョンくん情報)



うー、と納得してなさそうな彼だったけど

キッチンに行く私に付いてきて








WN「ん、俺、頑張る」





「え？」





WN「俺、家事頑張る

Aの役に立つようになる」






袖をまくって
ハヌルの哺乳瓶や消毒器具など

準備し始めたから

心があたたかくなって

嬉しくて

切なくて








「ウォヌくん、」





WN「ん？」





「だいすきだよ」








ちょっとびっくりしたあと


照れたように少し笑って





WN「...俺も」






一言そう言って

真顔で食器を洗い始めた





幸せだな、って感じていると





リビングからハヌルの泣き声

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