47、宙side ページ47
花火大会の次の日、
クラスの女子が熙くんが女子であることを
広めていた。
熙は何も言わず、
ただ、それを見て聞いていた。
｢てかさぁ、あたしらのこと
騙してたくせに
よくここにいるよねぇ。｣
｢風男塾に近づきたいから
男のフリしてたんでしょ？きもぉい。笑｣
｢ほんとそれ。笑
早く消えてくんないかなぁ。笑｣
真咲｢やめろよ！
熙のこと何も知らないくせに
勝手なこと言うな！｣
シーン…となる教室。
その沈黙を破ったのは熙だった。
熙｢いいよ、真咲。僕が悪いんだし…｣
真咲｢でも、それはっ…｣
熙｢良いんだ。どうせ今日が最後だし…｣
宙｢え、最後…？｣
熙｢僕、引っ越すんだ。遠くに。
だから、ここに来るのは今日が最後。｣
真咲｢そんな話、一度も…｣
熙｢言ってないよ。
だって、言うような仲でもないじゃん？｣
そう笑う熙の顔が笑ってるのに
すごく、すごくすごく苦しくて
何も言えなくなった。
熙｢今日はこの教室を
最後にもう一度見ようと思って
来ただけだから帰るよ。ばいばい。｣
彼は、そう言って教室を去って行った。
宙｢真咲…｣
その声に真咲は返事をすることも
動くこともないまま
授業開始のチャイムが鳴った。
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空井 奏音(プロフ) - 砂糖菓子さん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！これからも更新頑張るので好きなときに読みに来てくださいね(^^) (2018年10月6日 0時) (
レス) id: a2ac2c9dcc (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子(プロフ) - はじめまして。とても素敵な小説、お話が更新される度に楽しみに読んでいます。稀に見る真咲くん落ちですごく嬉しいです。これからも楽しみにしています。更新頑張ってください。 (2018年10月5日 1時) (レス) id: 2a7525f8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空井 奏音 | 作成日時：2018年9月6日 1時
