私の彼氏は束縛系2 完結

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慧くんがハサミを持つと
真剣な表情になって
目が離せなくなってしまって
雑誌を読んでるフリもできなかった





慧「あはっ見過ぎだから〜」





A「ごめっ、なんか真剣な顔になるんだなって、思って…」





慧「やっと俺のこと、興味持ってくれた？」







赤面するに決まってるじゃん



本当、慣れてるな








慧「今日は？これから何処か行くの？」





A「ううん、特に何も…」





慧「そっか…」









でも、誘ってはくれない…









周りに人がいて、会話丸聞こえだから
私にだって誘えなかった








この切ない気持ち、いつぶりだろう









慧「はいっできましたー♪」




A「うん、気に入ったよ、ありがとう」




慧くんの満足気な表情を見て

複雑な気持ちだった





もう、終わっちゃった…









「ありがとうございましたー」









お会計を済ませると、営業スマイルの慧くんを背に
足早に歩き出した








なんか、振られた気分









すると









慧「待って、Aちゃん、待ってー」







慧くんが追いかけてきた









慧「会いに来てくれたんじゃないの？

今日早く上がるから、待っててよ

お店ではそう言うの禁句だからさっ」





A「あっ、そうなの！？


うん！待ってる！！！」




慧「じゃあ、連絡するねー」





突然、自分の顔が明るくなるのが分かった

尻尾をバタバタ振っている
犬みたいになっているのにも


恥ずかしいくらいに気づいた

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