私の彼氏は束縛系

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お昼過ぎ、お店でディスプレイを変えていると



「…ちゃん」







小声で誰かを呼ぶ声が聞こえた…









振り返ると、慧くんだった








慧「久しぶり、元気してた？」








ニコニコ笑っているの
想像してなかったから…









涙が出てきた…







慧「な、なに？どうしたの？
元気じゃなかったの？」



A「ううん、大丈夫、元気だよ」



慧「今日さ、俺休みなんだけど
少し話せないかな？お昼休憩はこれから？」



A「うん、大丈夫」









メールするのも、夜会うのも
悪いと思って…


今こうやって来てくれたんだ…









そのことに、すぐに気づいた








お昼休みの1時間
慧くんと近くのレストランに入った





A「ごめん…なさい、、」



慧「いいよ、謝らないで
利用していいって言ったの、こっちだし…」



慧くんがゆっくりと言った



慧「やっぱりか」




A「自分でも、分かってたの
別れないといけないって

でも、もう1回だけ、やり直してみたくなっちゃったの」




慧「そうなると思ってた…


でも、最後にもう1回だけ言わせて



俺のことは選ばなくてもいいから



そいつとは別れた方がいい」






A「ありがとう」





慧「もっと自分のことも、大事にしてね」




優しく言ってくれた





A「そうだ、これ、ずっと持っててごめんね」





慧くんの部屋の鍵を差し出すと





慧「それは、捨てちゃっていいよ…」





受け取ってくれなくて

最後に私を困らせた

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