共犯者になって3 【完結】Daiki・Ryosuke

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包み込まれた腕から
大貴の鼓動を感じた


トクントクンと早くなって、強く響いた






A「ダメだよ、もう今更…」







どうしてこうなっちゃったんだろ、私たち


なるべくしてなったのかな




それとも、魔が差しただけ？




大貴の体温が熱くて、心地良くて

のまれてしまいそう…


懐かしい匂いがする









大貴「やっぱり…好きだよ」







耳元で聞こえてくる声が震えて

首筋にかかる吐息にゾクッとした






大貴「俺の方も、本当にごめん


ただ、寂しくて、何度か会ったけど


Aを傷つけるつもりなんてなくて、、




後悔しかないよ…」






A「…うん」






お互いに、辛かったんだね

大貴が辛かったなんて、知らなかったよ





大貴「もう…離れたくない…」




そう言うと、力強く抱きしめた






それから、大貴は絡めていた腕を解いて身体を離すと

…私と目を合わせた






大貴「一生大事にするし、一生幸せにする



絶対に後悔させないから…」





ゆっくりと、言葉が広がる…




何故か、次に言う言葉を予測してしまって


息を飲んだ









.









大貴「…俺と、結婚してください」









まっすぐな目

刺さりそうなくらいの視線に

私は目を見開いて


すぐに言葉が出なかった








沈黙の間の静寂が

また訪れて…







A「…え、大貴、、」




振り絞っても、そんな言葉しか出なくて





大貴「…分かった、、




いくらでも待つから、考えて」







そう言われて


うんって、精一杯の返事をした

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