共犯者になって3 【完結】Daiki・Ryosuke

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それから、また数週間経って
学生だったら夏休みと言われる時期になった



午後は会議棟で打ち合わせ…

外の気温とは裏腹に、夏の会議棟はとにかく冷えていて身体がおかしくなりそうだから
カーディガンを持って会議棟へ向かった





山田「おつかれー」





A「あっ、お疲れ様です。

わーっ、外出てたんですか？すごい汗」



山田「うん、もう凄い暑かったわー

汗ヤバイよねー、打ち合わせ中に冷えて風邪引きそうだわ」



ほんと、風邪ひいちゃうといけないなって思って
親切心で、持っていた小さめのタオルを貸してあげた



山田「わり、ありがと」





会議棟に向かう長い渡り廊下を2人で並んで歩いていた







ふと、視線に気づく








チラッと目線を向けると









そこには大貴が立っていた









大貴「こんにちは」





目が合うと、頭を下げて言った






A「…だいき」





思わず声が漏れる


一瞬だったけど、すぐにエントランスの方へ行ってしまって

悲しそうな目…してたから


追えなかった








山田「どうしたの？いこ」





私も山田さんに声をかけられて、会議室へ向かう




歩いてる途中


黙ったままの私に






山田「あれ、彼氏でしょ」






目も合わせずに

静かにそう言った

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