共犯者になって3 【完結】Daiki・Ryosuke

138 ページ44

A「え？雄也とは同期だし、たまに飲みに行くよ」



山田「…って、名前で呼んでんのかよ」



ボソッと言った言葉も聞こえちゃったよ

聞こえるように言ったのかな




ちょっと、いじらしくて
ついからかいたくなっちゃう





A「そんなヤキモチ妬いてるならさー


早くハッキリしてよー」




本音を言ってみた





山田「…そうだよな、ごめん」





また、ごめん…か





A「たまにさ、いつまで待ってられるか

自分でも不安になっちゃう」




ううん、いつまでだって待てるのに

お酒の力を借りて、いつもなら留めておく言葉をわざと吐き出してみた




ごめん…って

また、言うんでしょ？





泣いちゃおうかな…









山田「土曜日にさ、鍵、返してもらってくる」





A「ほんとに？」





だったら…嬉しいな






山田「うん…ほんと、ごめん、待たせて」





分かってる

みんなに優しい山田さんだから…




A「じゃあ…もう少しだけ待つね」




山田「うん、ありがとう」





A「本当はさ、私だってヤキモチ妬いてるんだよ

もう会わないで欲しいんだよ



我慢してるの…


それだけは、分かってて…」




ワガママ…かな


精一杯自分を抑えてたけど、これだけは分かっててもらいたかった



だって、平気でなんかいられないよ

139→←137

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す