共犯者になって3 【完結】Daiki・Ryosuke

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仕事が終わってから、会社のエントランスで待ち合わせをした



山田「おつかれー、意外と早かったんだね」



あんまり遅くなるといけないなって思って
頑張って早く終わらせたから…





A「今日珍しく暇だったんですよねー」



いつもみたいに、仕事の会話をしながら
電車に乗って、いつもの駅前の居酒屋に来た




山田「たまにはさ、別の店行かない？」




A「美味しいとこ、見つけたんですか？」




そう返すと、突然山田さんが笑った





山田「ふふっ、どーしたの？

今日ずっと敬語じゃない？」






自分でも、気付いてなかった


自分の中でも、無意識に一線を引いていたのかな







割と賑やかそうな外観の
スペインバルの前で山田さんが足を止めた




山田「ここ、この前来たんだけど、色々美味しかったんだよね」




そう言われると、誰と来たのかなって胸が少しキュンとなる


なんだろう…何の痛み？





席に着いてビールで乾杯した



それから、山田さんが色々注文してくれて、すぐにテーブルは色とりどりの小皿でいっぱいになった



A「わっ、これ初めて食べたー、美味しいっ」


山田「これとか、好きそうじゃない？」



A「うんうん、好きだね」




お酒もご飯も美味しくて、だんだんと楽しくなって

気がつくと、前みたいな心の距離感に戻っていた









A「もうお腹いっぱいだー」




2杯目を飲み終えて、チラリと時計を見ると
まだ19時過ぎで安心した








山田「そう言えばさ、最近どう？彼氏と」




山田さんは笑顔で
突然そんな質問を投げかけてきた

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