共犯者になって Daiki・Ryosuke

35 ページ36

ショッピングモールに着くと、はじめに中心にある人工芝の広場へと向かった



A「やっぱり、遊具もあるから家族連れ多いですね」



山田「Aちゃんも、家族ができたらこういう場所、来たいと思う？」





家族目線の質問にちょっとドキッとしてしまう





山田「ほら、家族ができたこと、想像してみて」




A「うーん、、ちょっとまだ想像つかないけど、、やってみます」






うーん、、


結婚して、出産して、、それから









ポンッ







その時突然、大きなボールが飛んできて、山田さんの背中にぶつかった

風船みたいな柔らかいやつだから、特に痛そうではなかったけど、近くに緊張した顔で男の子が立っていた





山田「僕の？大丈夫だよ、ほら」



山田さんが近づいて、
しゃがんで目線を合わせてからボールを渡す




「ありがとう」って男の子がボールを受け取ると
その時に男の子に向けた笑顔が、めちゃくちゃキラキラしていて
その子も一瞬で笑顔になって戻って行った







山田「ふふっ、可愛いよねー、子供」







子供、好きなんだ、、







もし家族ができたら、、







さっきの質問に
気づいたら、山田さんとの未来を想像してしまった






A「家族連れでも楽しめるショッピングモールにしましょうね」





そして、そんな事を口走っていた






自分の想いを織り込んで、形にしていく

自分だけじゃなくて、より多くの人に心地よく使って貰いたい






そんな想いが湧き出てきて



もっと頑張ろうって思えた

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す