放課後、理科室で4 【完結】

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今日はお祝いだからって、私が食べたいものをご馳走してくれた




A「合格のお祝い？

…それとも、付き合ったお祝い？かな？」




反応が見たくて、ついからかってみちゃう



慧「なんだよ、恥ずかしいな

…どっちも、かな」



鼻を擦りながら、照れてるのがバレバレで
予想通りのリアクションだった




そして、色気も何もないけど、中華街でたらふく食べて帰った

もう、楽しくて、幸せすぎて、、苦しいよ








帰りは、いつもの横浜駅西口で車を停めてくれたけど
私はまだ帰りたくなくて



会話を途切れないようにしてたのに







慧「ほら、そろそろ遅いから…また…」







先生らしく、突然に話を切り上げた






A「えー、もうバイバイかー」





少しふてくされた顔をしてみる

別れ際の彼女みたいで、やってみたかったやつ

自分に酔いしれてて笑えるよね





それなのに、先生はいつも通りで動じなくて







慧「はいっ、カバン

気をつけて帰れよ」






そうやって淡々とカバンを渡してきた

それじゃ、付き合う前と同じじゃんって、つい言いそうになった時









慧「あと、これ…」









そう言うと、パッと肩に手を置いて









不意に唇が触れた…









慧「…さっき、できなかったもんね」




そう耳元で囁いてから、ニコッと余裕な笑みを浮かべる





絶対ワザと…




背中がゾクッとなると同時に鼓動がどんどん速くなるのが分かった









A「先生…好きだよ





ずっとずっと、大好きだったよ」








そして、私の好きが

言葉になって溢れていた…





こうやって自然に伝えることができる今が嬉しくて





他にはもう、何もいらないと思った









慧「俺も、、


だから…大事にする」








そう言い終えると、また唇が重なって


やっぱり2回目の方がもっともっと柔らかく感じた









大事にする____




その言葉で、
この先の不安もなくなっていくみたい








まだ肌寒い3月の半ばに、



私にもようやく





春が訪れた









END.

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