放課後、理科室で4 【完結】

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慧「会わないままいなくなろうとなんてしてないよ

ちゃんと、卒業までには、話そうと思ってた」



A「そっか…」




何て話そうと思ってたんだろ
瞬時に次の質問が浮かんだ








A「私も、卒業式で、先生に告白する予定だったよ」







先生は口を結んだまま、ただ、うんって言って
笑顔でもなく、迷惑そうな顔でもなく
ただ、無表情で私を見ていた







A「…そんな顔しないで」




多分、嬉しいのとは、違うんだろうな








A「先生が、ずっと好きだったよ


卒業したら、先生と付き合いたい」








言ってしまった





ただ、カーテンだけが揺れていて

先生は時間が止まっているみたいだった









慧「…ありがとう」









トクン…トクン…








慧「受験も良く頑張ったし、俺もすごく応援してたから

結果はまだだけど、、頑張ってる姿が見れて、嬉しかったよ。」






うんって、頷きながら固唾を飲んで

次の言葉を待った









トクン…トクン…









慧「…だけど、やっぱり






付き合うことは、できないんだ…」








トクン…









やっぱり…だよね









分かってた








だけど、面と向かって、先生の口から聞くと

やっぱり悲しくて涙が溢れてきて


我慢できるって、思っていたのに
次々と流れる涙を止めることはできなかった







先生がハッとして、瞬間的に手を伸ばしてきたけど





A「いいの、分かってたの

ちゃんと、断ってくれて、、ありがとう」




先生の手をよけて、テーブルに顔を伏せた









たとえ卒業しても、、ダメなのか






一縷の望みだったその部分も、結局はダメで

ほんと、もう私には何もない









慧「大学行ったらさ、もっと大切な人に出会えると思うよ、Aだったら、、

すぐに、見つけられると思う…」

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