放課後、理科室で3

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借り物競走が全て終わってから席に戻ると

後ろから侑李が呼んで、手招きしていた





A「ねえ、1位になったよー！！」



1位になったことが嬉しいから報告したのに




侑李「ねぇ、紙になんて書いてあったの？」




一瞬で機嫌が悪いことが分かった

見てた…に決まってるよね…








侑李「なんて書いてあったのか教えて？」









ものすごく気になっていたみたいで

気迫が凄かったから









.









A「理科の先生…って



…書いてあったの」









そう、嘘をついてしまった


本当は「メガネをかけた人」って書いてあったのにね、、
それだと絶対怒るに決まってるから…


ごめんね






侑李「へー、そんなのあるんだ」



少しだけ明るい声が返ってきたけど
それでもやっぱり嫌だったんだよね


私も必死だったから、手を繋ごうとして繋いだ訳じゃないんだよ、、


そんな言い訳も、これ以上変な空気にしたくなくて言わなかった







午前の部が終わって、お昼休憩になった







侑李「A、屋上行かない？」



A「うん、オッケー」




まだ機嫌が直ってなくて、仕方ないことだけど
静かにお昼ご飯を食べた




侑李「今日、予備校は何限目から？」



A「今日は2限目からだから、少し後夜祭見てから行こうかな」




侑李「あー、光くん出るんだっけ」



そう被せるように素早く返ってくる

またちょっと、険悪なムード




A「ほら、見ないとうるさいからさー、ちょっと見たらすぐ行くよ

…侑李も一緒に行かない？」




侑李「僕はいいよ、1限目からあるし…」





気持ちがすれ違っているのかな…




これは誰のせい？






私のせい？

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