ＢＭ plus１ [２]

(episode.82) 心配性 ページ33

 

土田｢あ、Aちゃんそれ持たなくていいから！｣

吉原｢俺が持つから｣

A｢え･･･でも｣

水野｢ほら座っとけ｣

昨日の出来事が起きてから、やけに皆が優しい。
だけど、これじゃマネージャーとしてどうなんだろうか。

A｢ねぇ、俊君｣

田中｢どした？｣

A｢優しくしてくれるのは嬉しんだけど、私やる事ない･･･｣

田中｢あー･･･たまには甘えてもいんじゃないの？｣

A｢うーん･･･、でも異常じゃないか？｣

そう、朝楽屋に着いてからというもの、まずは私の鞄を奪い、仕事を奪い、どこか行こうとすれば誰かが着いてくる･･･、
つーじーに至っては女子トイレまで入って来ようとしてたし。

田中｢みんな心配性なんだよ、ま、俺もA限定心配性やけど｣

A｢･･･俊君ってサラーっと言うよねサラーっと｣

田中｢だから、A限定｣

A｢ほら、また言ったよ、女の子の気持ち考えてほしいよねー･･････あ、もうこんな時間だ｣

小林｢さー！ 行きますかっ｣

A｢よいしょっと･･･じゃ、皆行くよ｣

勇翔｢荷物貸して｣

A｢え？ ちょ！･･･まだいいって言ってないよ｣

辻本｢ほら！ 抱っこしてやるっ！｣

A｢･･･つーじーやだ｣

辻本｢えー･･･｣

水野｢俺がしてやろうか？｣

A｢勝君折れそう｣

本田｢あははっ、Aちゃんだけよそんなズバズバ言ってるの｣

A｢だって本当の事じゃんか、大体歩けるから！ 私歩くから！｣

平松｢でも･･･｣

A｢ほら、グズグズしないで行くよー！｣


それだけ告げ、止める声を無視して私が楽屋を出れば焦った顔をして出てくるメンバー達、

A｢ほらっ、だいじょーぶっ！ 皆心配性なんだからー｣

若菜｢だって心配やん･･･｣

A｢もー、仕事前に疲れちゃうよ？ ほらほら、ドライバーさん待ってるから乗って！｣

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