最年長組。２【桃】

三者面談 ページ30

樹の高校の冬休みも終わり、いよいよ三者面談の日。久しぶりにちゃんとした服を着たかも…。


ひいらぎ「三者面談行くくらいだったらなーくんの説教受けるほうがましな気がしてきた。」


樹 「ななもりさんに失礼だな。」


天月 「ななもりさんってそんなに怖いの？」


担任 「雲宮さん。どうぞ。」


ひいらぎ「はい。」


担任 「雲宮君は成績もよく、体育でもよい成績を出しているのですが…」


天月 「ですが…？」


担任 「実技家庭科が今一つと言った感じですかね…」


ひいらぎ「あー。」


それは私もダメだったんだよなぁ…


樹 「でも、ほかの成績と比べたら今一つと言うだけで５段階中の３ですよ…？」


天月 「まぁまぁまぁまぁ…」


翔太君、さとみのようになっている気が…


担任 「そして、雲宮君は高卒で就職するらしいですね。」


ひいらぎ「あ、はい。働きたいところがあるとか言ってますね。」


樹 「音楽関係の会社に就職したくて。」


天月 「え、そうなの！？」


樹って音楽系の会社で働きたいんだ…へぇ…


担任 「今の成績だったら間違いなく就職はできるかと思いますので、このままの成績を維持して行ってください。」


ひいらぎ「はい、わかりました。」


と言っても樹は寮生だし、勉強しているところはそんなに見れないんだよなぁ…


樹 「じゃ、俺は寮、戻るわ。じゃ、」


天月 「じゃあね。」

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