最年長組。２【桃】

失踪 ページ3

ピンポーン

天月 「はい！」


ひいらぎ「私です。Aです！」


天月 「あ、Aちゃんか。ちょっと待って。」


ガチャ


天月 「いらっしゃい…って、どうしてその荷物！」


ひいらぎ「しばらくの間とめさせて。翔太君。」


私は、今日から天月こと従兄の翔太君にお世話になります。


９６猫 「つっきー、どうした？って、ひいらぎさん！？」


ひいらぎ「あ、ワンマンの時いた…」


天月 「あ、とりあえず中、入って。」


ひいらぎ「ありがと。」


そして、荷物を置き翔太君に座るように促された。


天月 「どうしたの？急に。」


ひいらぎ「えっとね。私さ、一昨日倒れたの。風邪で。もう治ったけど。それで、迷惑をかけてね…なんだろう、自分がいたらさすとぷりの進化を妨げるからちょっと、失踪したんだよね。で、現在に至る。」


９６猫 「そうだったんか…」


天月 「匿うのはいいけどまた出るタイミング、間違えないでね。前は、早すぎてあんな目に遭ったんだから。遅くなるのはダメ。」


ひいらぎ「分かってる。」


９６猫 「これから、どうするの？」


ひいらぎ「小説で食べていこうかな、と思います。出版社に作品を送っているんですけど結構、手ごたえがあるので。おそらく、小説で食べていけると思います。」


天月 「流石、作文日本１。」


ひいらぎ「昔の話でしょ。」


ピコン。

さとみらぎ、どこにいるか教えてください。


ここで甘えちゃ、私は強くなれないまま。私は、すとぷりメンバーのLINEをブロックし、スマホの電源を落とした。


天月 「さとみくん？」


ひいらぎ「まあね。」


９６猫 「そういえば公式チャンネルの動画よかったよ。」


ひいらぎ「ありがとうございます。」


ピコン


次はなんだよ…あ、出版社から


ひいらぎ「小説家デビュー決まった。」


天月 「え！？」


今日から私は、「クモヲミル」として、生きるんだ。

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