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ルフィ「！？」
現れたのは陸鰐[ランドゲーター]だ。この島の固有種であるのか、背中の鱗がでこぼこしていて、やけに扁平な体をしている。サンダルみたいなやつだとルフィは思った。巻いている尻の長さをさっぴいても、ゆうに１０メートル以上はある大物だ。
人の背丈ほどもある牙が並んだ大きな口が、ルフィをパクンとひと呑みにしようとしたとき、ゴムの腕が伸びた。はるか先の枝をつかむと、ゴムがもとにもどろうとする応力で、ルフィの体はビュンと勢いよく飛んで鋭い牙をやりすごした。
なおも追いするがろうとした飢えた陸鰐を、そのとき、極太のムチがしばき上げた。
吸盤の並んだ骨のない腕は、森蛸[モリダコ]だ。
森蛸は、もがく陸鰐を吊るし上げると、残りの腕の先をグッと握った。乱れ打ち。タコ殴りにされた陸鰐は、たちまちグロッキーだ。
もっともルフィは難をのがれたわけではなく、より強く、恐ろしい捕食者に狙われることになった。
ジャングルを抜けて、広場に出た。
空から見えた建物は、廃墟だった。石畳は植物の根に破られて、あちこちで崩壊している。どうも人が住んでいる様子ではない。
ルフィ「え"っ！ あれ！？」
後ろからは森蛸、そして身をひるがえすと、前には、昆虫界きってのハンターの姿があった。
ドン・カマキリリ見参。太古の島にいたような巨大昆虫だ。
前足の大鎌をかいくぐって、ルフィはドン・カマキリリの下を駆け抜けた。しかし無理な体勢で体をひねったために転んで、でんぐりがえしを打った。
期せずして、森蛸とドン・カマキリリの両雄が激突した。
タコパンチと大鎌が一瞬ですれ違う。勝負は──森蛸の腕が、スパパパンッと板前に捌かれたように大鎌包丁でブツ切りにされた。不利をさとって逃走をこころみた森蛸に、ドン・カマキリリはとどめの一撃を見舞った。森蛸は廃墟の入り口に頭に突っ込んで、それきり動かなくなった。
勝利したドン・カマキリリは、噴水の上にとまると優雅に羽を広げた。体を左右にふって、倒した相手を見下した、自慢げなポーズを決める。
だが、その背後から忍びよっていた新たな敵によって、硬い昆虫の外皮が、ぐしゃっと叩きつぶされた。
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心遥 - 更新頑張って！！！！ほんっと楽しみなんですよ！！ (2016年8月20日 3時) (
レス) id: d3a3b9ffda (このIDを非表示/違反報告)
のんきな子羊(プロフ) - ありがとうございます(･_･、) まだまだ未熟ですがこれからもよろしくお願いいたします<(_ _)>ペコッ はい、読みたいです！読ませていただきます！.ﾟ+.(´∀｀*).+ﾟ. (2015年5月10日 14時) (レス) id: d6a4512c38 (このIDを非表示/違反報告)
ミドミド - のんきな子羊さん！更新ファイトp(^_^)q 面白いです！あっ評価しておきましたよ！私も小説書いているんです良かったら見てくれないかな〜なんてニックネームで検索すれば出てきます！更新ファイト！ (2015年5月10日 14時) (レス) id: 86912fb57d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんきな子羊 | 作成日時：2015年5月10日 13時
