え？俺が副船長？冗談でしょ？劇場版【ONE PIECE】 (ページ12)

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航海士のナミは亀ポースの示す方位を確かめなが船を進めていた。
コックのサンジは、そんな彼女に愛のケーキセットを差し入れする。
剣士のゾロは甲板で念入りに刀の手入れ、その隣でAは鼻歌を歌いながら空を眺め。
キャビンのなかでは、ウソップが仲間の装備品をメンテナンスしている。
船医で人間トナカイのチョッパーはといえば。乳鉢で調合した粉薬を薬包紙にのせると、二つ折にして老婆に渡した。粉薬を口に入れた老婆は苦虫を噛み潰したような顔をしたが、ややあってチョッパー特製の元気薬が効いてくると、たちまち疲れもふき飛び、元気を取り戻した。
海賊たちは十代の若者ばかり。いちばん年長のニコ・ロビンだけが２８歳だ。彼女は見張り台で本を読んでいた。
メインマストの上にいたそのロビンが、ふと船の行く手を見やると、能力を使い前甲板で昼寝をしていたルフィを起こし、起きたルフィはがばりと起き上がる。

ルフィ「島だ……！」

冒険のはじまりに胸を高鳴らせながら、ルフィは仲間たちを呼んだ。

ルフィ「島が見えたぞぉお！！！」

ルフィの声にロビン以外のクルーが甲板に集まる。