うとうと、うっかり ページ3
「ふぁ…ねむ」
＿＿＿グランアレグリア。
マイルのレースで良い結果を残している、最近話題のウマ娘である。
(うーん…昨日夜更かししなきゃ良かった……トレーニングの時寝ちゃったらどうしよう)
大きな目を細めて、欠伸をまたひとつ…完全に寝不足だ。
グランアレグリアはふらふらと千鳥足でトレーナー室へ向かう…が、
その先はグランアレグリアの担当「ルメール」トレーナーではなく、「池添」トレーナーの部屋だった。
(こんな時こそ、元気に挨拶しなくちゃね！よしっ…)
「おはようございま＿＿＿＿＿＿＿＿」
グランアレグリアがトレーナー室の扉を開けた、その時だった。
ドン！
トレーナー室に大きな爆発音が響き渡る。
同時に、煙幕がグランアレグリアの視界を覆った。
グランアレグリアは明らかに思考が追いついていない。というか誰も追いつくことはできない。
煙が視界から晴れていく。煙の向こうには小さなシルエットが見えた。
「あー…シップの野郎がダチから貰ったとかいう爆弾、間違って爆発させちまった」
……小さい身体に似つかわしくない、乱暴な口調と鋭い目つきの、鹿毛。
その奥にも、まだ誰かいる。
「おお…！今の爆発は僕の雨雲発生機に化学反応のような何かを齎した……！素晴らしいよ！」
怪しい機械と共に部屋の奥に佇む、これまた怪しい、胡散臭そうな、もう1人の…鹿毛。
今のところ、部屋にいるのはこの鹿毛2人だけのようだ。
(やばい…ここ、私の知ってるトレーナー室じゃない…！！)
……まず、チームを間違えていることにグランアレグリアは気づいていなかった。
とりあえず、このヤバい(知らない)輩とコミュニケーションを取らなければならない。
非常に難しいことだろう。それはもう、非常に。
「…あのう」
恐る恐る、背の低い方の鹿毛に話しかける。彼の紅い瞳がこっちに向いた。
「…あ？何だよお前。新入り？」
やはり態度が悪い。机の上に足を組み、腕はだらんと椅子の背もたれに委ねていた。
「新入り…って…前からいたんですけど。このチームに…」
「ハァ？嘘言ってんじゃねーよ。何処と勘違いしてるか知らねぇが、うちのチームのトレーナーは…」
「る、ルメールさ…」
「…あー、もういいわ。興味ねぇ。遊びに来たんなら存分に遊んで帰れや」
…良いんだか悪いんだか。
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岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (1月10日 23時) (
レス) @page19 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - まぬかさん» すみません、見るの遅くなってしまいました……リクエスト答えていただいてありがとうございます！お眠ソダシちゃん可愛いの極み…… (2022年11月21日 9時) (レス) @page17 id: a401c70aaa (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - 21世代修学旅行書かせていただきました…！短いうえに修学旅行感皆無ですが楽しく読んでいただけたら嬉しいです…！ (2022年11月19日 18時) (レス) id: 4faa123fed (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - まぬかさん» よかったです……！なら21or22世代で修学旅行のお話が見てみたいです！書きにくかったらまぬか様が書きやすいもので更新していただいて結構ですので…… (2022年11月15日 22時) (レス) @page7 id: a401c70aaa (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - 赤月さん» コメントありがとうございます！リクエスト…！！むしろお願いしたいくらいです！ (2022年11月15日 21時) (レス) id: 4faa123fed (このIDを非表示/違反報告)
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