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「67、68、69、70、71…」
俺はトレーナー室でぽつんと1人目を伏せて、ただひたすらに数を数えていた。
こんなの他のトレーナーが見たら信じられないだろう。大丈夫だ、俺も信じられない。
どこのトレーナーが担当ウマ娘と隠れんぼをするんだよ。
そう思ったが、今はスイープの意志を尊重したい。少しの辛抱だ。
300秒を数え終わって、トレーナー室を出る。
…スイープがこの広い学園内のどこかに隠れているとなると気が遠くなる。
ウマ娘の脚なら5分でも結構遠くに行けるだろう。
「アイツの事や…寮にでもおるんかな」
ウマ娘の寮にはトレーナーは入れないという決まりがある。
…負けず嫌いなところのあるスイープならやりかねない……
…とりあえず、学園内を探してみる事にした。
早歩きで学園内を巡回するトレーナーを見たら、ウマ娘達はどう思うだろうか。
少なくともまともな人間には見えないだろうし、話を聞いたら「担当ウマ娘と隠れんぼしてる」
って言うもんだからほぼほぼ変質者として見られるだろう。
…まぁ、スイープはいつも逃げ回ってるから、俺が探してるって言っても違和感無いな。
スイープ、スイープと名前を呼びながら学園の中を歩く。
周りの人達はみんな、「ああ、いつものか」と、そんな顔をしていた。
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「まっっじで見つからんやん…！！」
…隠れんぼ開始から45分経過。学園内を2周はした。それでもスイープは見つからなかった。
そうだな…ずっと探し続けるとこっちも体力が持たない。
トレーナー室に一旦戻ろうか…
…トレーナー室に入る。
そこにいたのは、俺のよく知る三角帽子を被った…
「スイープ…ここにおったんか」
スイープは一瞬びっくりしたような目でこちらを見て駆け寄ってきた。
俺に抱きついたと思えば片手で背中を殴られる。
「…っ、使い魔のクセにご主人様を見つけられないとか…どういう訳⁉︎使い魔失格なんだから‼︎」
「…いや、隠れんぼ言い出したのはスイープ…」「うるさいわよ！」
…言葉を遮られた。正論を言ったはずなのに。
スイープの抱きつく力はその小柄な体では信じられない程強く、男の俺でも離れるのが難しいくらいだった。
「ちょ、暑いやろ。離してや…」
そう言ってもスイープは聞かない。
「…だったらアタシに謝罪のひとことでもくれたらどうなの？」
「……はいはい。申し訳ありませんね、ご主人様」
偶には…こんなのもいいか。
「あ、トレーニングは…」
「ヤダ」
「ですよね」
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岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。更新楽しみにしています。 (1月10日 23時) (
レス) @page19 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - まぬかさん» すみません、見るの遅くなってしまいました……リクエスト答えていただいてありがとうございます！お眠ソダシちゃん可愛いの極み…… (2022年11月21日 9時) (レス) @page17 id: a401c70aaa (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - 21世代修学旅行書かせていただきました…！短いうえに修学旅行感皆無ですが楽しく読んでいただけたら嬉しいです…！ (2022年11月19日 18時) (レス) id: 4faa123fed (このIDを非表示/違反報告)
赤月 - まぬかさん» よかったです……！なら21or22世代で修学旅行のお話が見てみたいです！書きにくかったらまぬか様が書きやすいもので更新していただいて結構ですので…… (2022年11月15日 22時) (レス) @page7 id: a401c70aaa (このIDを非表示/違反報告)
まぬか(プロフ) - 赤月さん» コメントありがとうございます！リクエスト…！！むしろお願いしたいくらいです！ (2022年11月15日 21時) (レス) id: 4faa123fed (このIDを非表示/違反報告)
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