第8話の松 ページ12
視点追華
何か、アレから結局あれよあれよという間に雄英の入学当日の朝……僕は結局雄英の制服を着ている。しかも……
おそ松「おっ、似合ってんじゃん！」
カラ松「ふっ、さすがはマイブラザーだ。似合ってるぞ」
チョロ松「うん、追華しっかり着こなせてるじゃん」
一松「いいじゃん……」
十四松「追華、その姿いーね！」
トド松「昔の兄さんたちより似合ってるよ！」
いつもは朝起きないはずのおそ松さん達が起きている(チョロ松さんはたまに起きてるらしいけど)……正直戸惑いしかない。戸惑いしかないけど……何でだろうか。
六つ子「「「いってらっしゃい！ 追華！！」」」
『……行ってきますね。皆さん』
あの人たちの笑顔を見ていると、そう思ってないはずなのに……嬉しかった。なぜかはわからないけど……そう思っている自分がいた。どうしてだろう……あの人たちに心を許したから？いや、それはない。
そんな筈がない、筈なんだよね……
視点無し
『……行ってきますね、皆さん』
追華が義兄たちの方へと向いてそう言い、雄英へと向かう。その後姿を見ていた松野家の六つ子だったが……追華が見えなくなった時、突然ワッと騒ぎ出した……否、悶えていた。
おそ松「い、いいい今見たか！？」
一松「可愛かった……！」
トド松「あー、もう写メすれば良かったあああああ！！」
十四松「ヤッバイね！僕でもわかる！！」
カラ松「so cute……！」
チョロ松「あの笑顔は反則だよ……！」
そう、追華は気付いていなかったが、口角を上げ少し笑顔になっていてて……それに兄馬鹿な六つ子が悶えていた、というわけだ。
チョロ松「これはもう仕事頑張ろう、うん！」
トド松「だね！これは頑張れる！」
カラ松「フッ……あんな笑顔を見れるとなれば仕事にも力を入れなければな！」
十四松「頑張りマッスルマッスル！ハッスルハッスル！」
一松「……おそ松兄さんも、頑張るでしょ？」
おそ松「ったりめぇだろ！！ あれ見れるなら俺だって頑張るっつーの！！」
この日、『MATSU'BROTHERS』の事務所に所長であるフレイジェンドが現れ、仕事を意欲的にこなしたことに『MATSU'BROTHERS』に所属するサイドキック全員に激震が走ったのは言うまでもない。
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作者名：キラ | 作成日時：2017年9月21日 16時
