【l.u z】吐息王子と一緒に【歌い手男主】

16やけど ページ17

luzside


そらるさんに尾行されてたのがバレて、ふぅにはなんでここにいるん？って不思議そうにされた。

まふは必死にどうにか誤魔化そうとしてるんやけど、そらるさん相手に無理やで…可哀想に…

そらるさんとまふの掛け合いは見てて面白いとか考えてたら、俺に飛び火がきた。

「俺にAのお兄ちゃんの座を奪われるとかなんとかじゃない？」

「………」

「そうなの？こう？」

図星や。

この尾行だってそのためやし。

でもここでそれ言ったらダサいし、もしかしたらふぅにひかれてしまう。

「べ、別に」

「そ？こうは俺に嘘つかないもんね」

そうや、俺達は嘘つかない。

「…っそうやね」

じわじわ追い詰められていく。

「彼方さん本当にお兄ちゃんみたいで俺好き。」

「え、本当？彼方さん嬉しい」


………は？


「ふぅ！！！」

そんなん絶対嫌や！！

「もうAも彼方さんも！火に油注がないでよ！」

「そんな事言うふぅなんか嫌いや！」


あ、言ってしまった。


傷ついた顔したA。

でも

先にふっかけたのそっちやん。


4人の中にまずい空気が流れる。


わかった…って小さな小さなふぅの声がして、謝らなきゃって思ったら、ふぅはその場から走って行ってしまった。


もう、なんなん。

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