【HQ】プリン系女子は動じない。3

浴衣 ページ33

まず入ったお店は、お目当ての浴衣を探しに呉服屋に。



「灰羽は浴衣どうするの？」



灰羽「俺は家にあったしいらないかなー。」



「夏祭り、着ていきたいんだけど、1人だけ浴衣だったらなんか、恥ずかしいから灰羽も着て欲しい…」



1人だけが恥ずかしいのもあるけど、灰羽の浴衣姿もみたいって言うのが本音だったり。



灰羽「わかった、姉ちゃんか母さんに着付けしてもらう！」



「お姉さんいるんだ。」



灰羽「うん、モデルやってる。」



モデルかぁ…



ハーフのモデルさん…



灰羽に似てるのかな…



なんとなく頭の中で灰羽の髪を伸ばしてみる。



うん、普段の馬鹿っぽい感じが消えない。



そんなことより、どれがいいかな…



「ねぇ、どれがいいかな？」



灰羽「えーっと、そうだな…」



腕を組んでじーっと掛けられた着物を見て考えている。



灰羽「これ！帯はこっちの色のがいいと思う！」



そう言って一着の着物を指差した。




暗めの色の生地に、鮮やかで綺麗な蝶が舞うような着物。



蝶の羽は撫子の花弁のようで、蝶が舞う様にも見えるけど、花が咲き誇るようにも見える。



帯はグラデーション掛かっていて、浴衣にも良くあっていた。



「これがいい。決めた。」



灰羽「気に入ってくれてよかった！」



そう言って灰羽は少し満足気に笑った。




店員さんに着付けをしてもらえるそうなので試着させてもらう事にした。

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