第百十四話 見取り図乱入 ページ6
盛山 「すいません、お邪魔します」
リリー 「ちょっと手こずっちゃいまして」
河井 「そ、そうか」
俺が相手をしていた敵に、見取り図が相手していた敵がぶつかったようだ。
見取り図が相手していた人型モンスターは、炎をまとっていたようで、俺が相手していた人型モンスターの羽根に火が移って大変なことになっていた。
俺達の頭上から跳び降りてきた盛山は、敵を睨みつけて武器である斧をクルクルと回している。
…今日の盛山、いつもよりも殺気立ってるな。
「ビックリした！かっけぇ！」
「あっつい！あつぃい！」
「あー！リーダー！」
河井 「…急にうるさくなったな」
リリー 「仕方ないですよ、俺らがうるさいの連れて来ちゃったんで」
リリーが後衛に下がりながら苦笑する。
その“うるさいの”の中には、盛山も含まれているようだった。
今日はいつもより静かな盛山だが、リリーは気付いていないのだろうか。
もみくちゃになった人型モンスター２人…紛らわしいから羽使いと炎使いで分けるが、そいつらはすぐに起き上がり、元々それぞれが相手していた敵と相対した。
稲田 「いい機会やし、協力しましょ」
河井 「そうやな」
稲田の呟きに同意し、俺は盛山の隣に立つ。
見取り図は強い。
まぁ、俺らよりは劣るかもしれへんけど？…かもしれへん、だけやけど。
河井 「いくぞ」
盛山 「はいはい！」
炎使い 「すっげぇ！芸人の共闘だ！」
羽使い 「はぁ…なんでこんな単細胞と一緒に…」
両手剣を振り上げ、刀身を伸縮させながら人型モンスター２体を攻撃する。
盛山は小さな方の斧を魔法をまとわせながら回転させ、宙へと投げた。
背後からはリリーの弾丸、稲田の守りの壁や身体強化といった個性的な支援が送られている。
アキナ牛シュタインという括り以外での共闘なんて、本当に久し振りだ。
完全に慣れきってしまった仲間と共に戦うのは簡単だが、初めて共闘する見取り図と共に戦うのも悪くはない。
俺自身が力を手に入れた気がして、気分が上がる。
炎使い 「いくぜぇーっ！」
羽使い 「邪魔だけはしないで下さいよ」
河井 「っ、らぁ！」
飛んでくる羽を避けながら、俺は盛山と一緒に炎使いに近付く。
炎使いがマグマの塊をぶちまけ、俺達を飲み込もうとしてきたが、盛山が大きな斧で一閃し、道を切り開いた。
盛山 「お前だけは許さんから」
炎使い 「…嫌われたなぁ」
盛山がそう呟く。
炎使いは、悲しそうに俯いた。
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AKUTObymmk(プロフ) - ありがとうございます!!私もこれから、頑張ります笑リクエストございましたら、言ってください！本当にお疲れ様でした (2019年2月24日 10時) (
レス) id: 4990bace53 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - ありがとうございます！書き始めたばかりの頃、貴方様のリクエストがとても励みになりました！完結できたのもそのおかげです！ 小説、拝見いたしました！AKUTObymmkさんも頑張ってください！応援しています！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
AKUTObymmk(プロフ) - お疲れ様でした!!私も今小説書いてるんですけど、大変ですよね笑笑本当に、完結おめでとうございます!! (2019年2月23日 22時) (レス) id: 4990bace53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年2月18日 0時
