第百二十六話 全芸人の魔力 ページ18
視界が真っ白に染まる。
敵の光が溢れて、私達を包んだのだ。
痛い。
体が消えていくような、無理矢理皮膚が引き剥がされるような、鋭くも鈍い痛み。
苦しいと思い、私は目を閉じた。
…あれ、皆さんは…。
水田 「A！目開けろ！」
A 「っ…！？」
水田 「まだ諦めたらあかん！」
目の前で光に逆らいながら前に進む水田さんが見えた。
アキナ牛シュタインさんが、まだ立ち上がっている。
私を包み込む光が、消滅した。
河井 「おらぁあっ！」
山名 「やぁっ！」
河井さん、山名さんが敵に突っ込んでいく。
何度も弾き返されながらも、ひたすら懸命に。
私はぐっと脚に力をこめ、立ち上がった。
まだ私にできることは、あるはずだ。
隣で半壊しながら震えている、九馬人形を掴む。
A 「九馬さん、そっちに芸人さんはいますか…？」
九馬 ＜おるよ＞
A 「その魔力を私に下さい。全部使って、攻撃します」
九馬 ＜…分かった。俺らの魔力、全部君にあげるわ＞
九馬人形を通じ、今はもう動けない芸人さんの魔力を私が受け止める。
全身に雷が走っているような衝撃が走った。
芸人さんの魔力が全部集まるまでは、時間がかかるだろう。
現在いる芸人全員の魔力。
所謂、四千頭身さんの元ネタ作品さんでいう、元気玉だ。
これをぶつけたら、敵も無事ではいられないだけだ。
私達の明暗、芸人さん達の運命、その全てをこれに賭ける…！
A 「きつい…っ！」
秋山 「Aちゃん。手伝うよ」
A 「おねがい、します…！」
秋山 「うん。…みんな、Aちゃんを守りながら戦うで！」
魔力の光が私の体に注がれる。
時間がかかってしまう分、私の体は無防備になってしまうから、その間の時間稼ぎをアキナ牛シュタインさんにお願いした。
前衛で戦う山名さん、水田さん、河井さんは、それを受けて戦い方を変えていく。
山名 「後衛はAに魔力を！」
秋山 「分かった！」
後衛の秋山さん、稲田さん、川西さんが私の肩を掴み、直接魔力を注いでくる。
前線を３人だけで支える彼らは、必死に時間を稼ごうと武器を振るった。
早く、早く全魔力を…！
「死ね…！」
水田 「させへんよ…！」
水田さんが私を土の壁で囲って守る。
山名さんは炎と風を更に強く身に宿した。
…もう、ちょっと。
もうちょっとだから…！
九馬 ＜これで全部や、撃て！＞
A 「あああああああっ！！」
「っ、くそぉおッ！！」
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AKUTObymmk(プロフ) - ありがとうございます!!私もこれから、頑張ります笑リクエストございましたら、言ってください！本当にお疲れ様でした (2019年2月24日 10時) (
レス) id: 4990bace53 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - ありがとうございます！書き始めたばかりの頃、貴方様のリクエストがとても励みになりました！完結できたのもそのおかげです！ 小説、拝見いたしました！AKUTObymmkさんも頑張ってください！応援しています！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
AKUTObymmk(プロフ) - お疲れ様でした!!私も今小説書いてるんですけど、大変ですよね笑笑本当に、完結おめでとうございます!! (2019年2月23日 22時) (レス) id: 4990bace53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年2月18日 0時
