良く出来た後輩 ページ6
なぜ真澄くんが…？と思ったが普通に考えるとこの劇団の寮に入っているんだろう。
相変わらず私を怪訝そうな顔で見てくる。
恐らく、寝たらなかなか起きない私がなぜか河原で寝てるのを見つけて連れてきてくれたんだろう。
嫌な顔はしながらもなんだかんだいつも私を見捨てないでいてくれる。
｢…え、てか、何て連絡したの｣
｢『A先輩が道中で貧血で倒れたんで俺の入ってる劇団の女監督が看病してます。』って言っておいた｣
｢ウェ〜…めっちゃ理由出来上がってる…ありがとう真澄くん…。でも一応起きたから連絡しないと…｣
ここが遠かったら迎えに来てもらわないといけないしなあ。
ん、と真澄くんが携帯を渡してくれた。
流石に人のベッドの上で電話するのはアレなので降りてから発信ボタンを押した。
｢もしもし母上〜｣
『あ、A？起きた？大丈夫？』
｢今もう起きれるようになったから大丈夫…｣
『ならいいけど。真澄くんが言ってたそこの劇団の監督さんに代わってもらってもいい？』
｢えっ｣
私が本当に貧血だったのかを確認するのかな。
えっ。めちゃくちゃ怖。
貧血って嘘なのバレた？
｢あの、監督さん、母が代わってほしいって｣
｢え！私？｣
驚きながらも携帯を受け取ってくれた監督さん。
｢お電話代わりました、MANKAIカンパニー監督の立花いづみです｣
MANKAIカンパニー…なんかどっかで聞いたことあるような。
まあ近所だし聞いたことあってもおかしくないか。
｢え？あっ、はい、そうです！………あ、大丈夫です！……うーん、親御さんがよろしければ明日でも大丈夫ですよ！部屋なら余ってますし。……はい、では分かりました！一応Aさんにも聞いてみますね｣
一度携帯電話から耳を離してこちらを向いた監督さん。
部屋が余ってる、で次に来る言葉の大体予想はついている。
｢今日もう親御さんが泊まっていったら？っておっしゃってるんだけどどうする？｣
｢…お世話になります｣
｢分かった！…もしもし、Aさんも大丈夫だそうです。…いえいえ！…分かりました。…では失礼します｣
少し意外だった。
人の家に泊まることは極端に駄目だと言う人なのに。
歩いて帰ってきてとか今すぐ迎えにいくとか言うかと思っていた。
何も知らない場所に一晩っていうのは不安なところはあるけど、家に帰らないで静かにひとりで居れるっていうのは正直嬉しい。
いつもとは違う環境に少しだけワクワクしていた。
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美優(プロフ) - すごくおもしろかったです！続きが気になります！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年8月7日 16時) (
レス) id: 94bf85f3ba (このIDを非表示/違反報告)
クム(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» そろそろ本当に更新再開しようかなと思っております！コメントありがとうございます！ (2019年2月7日 3時) (レス) id: 0281cb9c37 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - うにゃ〜〜！続き待ってますぞ〜！ (2019年1月28日 11時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
クム(プロフ) - 青さん» ありがとうございます(TT)私生活が落ち着いてきたためまた更新再開させて頂こうかと思っております！ありがたいお言葉ありがとうございます！(TT) (2018年10月27日 1時) (レス) id: 0281cb9c37 (このIDを非表示/違反報告)
クム(プロフ) - Hikaruさん» 返信が遅れてしまい申し訳ありません……(TT)私生活が落ち着いてきたためまた更新再開させようかなと思っております故、もしまだお待ちいただけているのなら是非これからもよろしくお願い致します！ (2018年10月27日 1時) (レス) id: 0281cb9c37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クム | 作成日時：2018年1月29日 14時
