カレー嫌い系JK団員。【A3!】

自己紹介のクセ ページ18

｢夢咲Aです…。よろしくお願いします｣

｢よろピコ〜！！！！｣

｢オ〜！これがニホンのジェーケーネ〜｣


テンション高すぎる。外国人いる。個性の渋滞だ。

これ少女漫画だったらキャラが強すぎてストーリーが見えない！って言われてボツになっちゃうやつじゃない？

恐ろしく個性が強く、しかもイケメンだらけのためにガチガチになっていると聞いたことのある声が聞こえた。


｢Aちゃん？｣

｢咲也くん…！｣

｢久しぶりだね！｣

｢咲也くんも劇団に入ってたんだ…｣


友達…とまではいかないけど顔見知りの咲也くんと言葉を交わして少しだけ緊張が和らいだ。

咲也くんは中学二年のときに同じクラスだった。とてもとても良い人。という印象。


｢なになに〜？サクサクと知り合いな感じ！？やばたん！｣

｢あ、はい、同じ高校の同級生です｣

｢も〜！固くない！？イエーイ☆｣

｢い、イエーイ！｣


ハイタッチを求められたのでイエーイ！と返しながらハイタッチをした。

いや、ノリはいい方だよ？いい方だけどね？

流石にいきなりこんなにハイテンションで来られるとどう対応していいか…。


｢ほらほら、一成くん。困ってるから離れてあげて！｣

｢ガビーン！｣


監督さんの一言で周りもだいぶ静かになった。

普段からこんな感じなのかな。監督さんも大変だろうな…。


｢とりあえず、Aちゃんは自己紹介したし、俺らも自己紹介しときます？｣

｢ハイハイ！！じゃあオレから！！！三好一成だよーん！大学二年！よろピコ〜！｣

｢三好さん、もう少し声のボリューム落としてもらえます？｣


全ての語尾に星が付きそうなほどのキャピキャピテンションで自己紹介した三好一成さんにツッコミを入れる皆木さん。

この様子だと皆木さんも個性派揃いのここでまとめ役で苦労してそうだな、と少々不憫に思う。


｢三好さん、よろしくお願いします！｣

｢カズくんでいいのに〜！よろピコ！A！｣

｢三好さん！近所迷惑だから！もう少し静かに！｣


やっぱり皆木さんは苦労人らしい。

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