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汚ぇ…。 ページ22

「昼休みまでの間に、平田君達の方針は決まったみたい。次回のテストへ向けて、彼等は勉強会を開くそうよ。」

清隆も、咀嚼を続けながら話を聞いている。
お行儀悪いよ、食べ終えてから話しな清隆。
鈴音さん曰く、特に成績の悪い3人組が平田君の誘いを断ってしまったらしい。
須藤君、山内君、池君の3人だろう。
清隆の言う通り、彼等はまず積極的に勉強をしたがる連中には見えない。
おおかた、何とかなるだろうという楽観的な考え方で乗り切ろうとしているのだろう。
相変わらず、見通しが甘い馬鹿ばかりだ。

「テストで赤点を取るなんて、私には考えられない。けれど…世の中にはどうしても赤点を取ってしまうような、どうしようも無い生徒が居るのも事実。」
『容赦無い物言いだね、鈴音さん…』
「事実を事実として述べただけよ。このままだと彼等は、赤点の可能性が高い。そしてクラスを上にあげるためには、マイナスポイントを取らないことは大前提で、プラスになるポイントを集めることが必要不可欠でしょう?」

正論だ。
要は早い話、あの3人組を救済するという意味での勉強会を開くということなのだろう。
鈴音さんは本気だった、本気で彼等を引っ張り上げようとしているようだ。
彼等が駄目なままでは、Dクラス全体にダメージが及ぶ。
鈴音さんは告げる、私は何としてもAクラスに上がると。
Aクラス?
自分がDクラスに振り分けられたことを納得していないらしい鈴音さんは、自身の野望のために彼等をどうにかしたいのだろう。
けれど、この話の進め方だとまるで私達が参加することが当たり前みたいになっている。
やめて欲しい、確かに鈴音さんの容赦無い物言いや機転の利き方は気に入ったが、そこに私達を無理矢理巻き込もうとするのは話が違う。
清隆も理解したのか、ため息を吐きながら口を開いた。
 
「俺達を巻き込むなって。」
『うん、私もそういうことはちょっと…』

しかし、そんな言葉で引き下がる彼女ではなかった。

「食べたわよね?私の奢りで、お昼を。」

あ、しまった。
それが狙いか。

「スペシャル定食、豪華で良かったわね。櫛田さんと結託して嘘で私を呼び出したこと、許したつもりは無いのだれけど。」
「『汚ぇ…』」

2人して、思わず素の反応が出た。

「帳消しにしてほしかったら、私に協力することね。彼等3人を集めて、私の勉強会へ連れて来るのが貴方達の役目よ。」

メモ用紙を机に置いた鈴音さん。
彼女のメールアドレスと電話番号のようだ。

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れい(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください (2月18日 12時) (レス) @page24 id: 774cbd6690 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月6日 18時

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