超あかがみん海賊団

医者として１ ページ8

アイクside

この船の人たちは医者の言うことを一切聞きません。

勝手に包帯を取るし、処方した薬は一粒も飲まない。絶対安静と言っても平気で全然動く。

そんな厄介な人たちの船医を勤めているのが自分、アイクです。

今日もいつも通りの毎日を過ごせる。はずでした・・・。

イル「アイクさん。」

アイ「イルスケさん、どうしたんですか？」

イル「これ見て。最近流行ってるんだって。」

アイ「結涙症？あ、本で見たことあります。確か涙が止まらなくなって脱水症状になってしまう病気ですよね。」

イル「そう。最近船の中で流行ってるみたい。」

アイ「飛沫感染症らしいんです。ウイルスをもらった人は100％の確率でかかってしまうそうです。」

イル「そうなんだ。そりゃ流行るわけだね。」

アイ「はい。じゃあこれからは少し船同士の戦闘は避けた方が良いですね。」

イル「だね。どの船が持ってるかわからないからね・・・。」

バタンッ

タ「アイクさん、いる？」

アイ「タルさん。どうかしましたか？」

タ「ちょっといいか？」

アイ「はい、医務室で良いですか？」

タ「おう。」






アイ「どうぞ。」

タ「失礼します。」

アイ「それで何かありました？」

タ「そ、それが・・・。」

ポロポロ・・・

アイ「タ、タルさん！？どうしたんですか！？」

タ「わかんない・・・。朝からずっと涙が止まらなくって・・・。」

アイ「あ・・・。タルさん、目、見せてください。」

タ「ん・・・。」

アイ「・・・目が赤い。それに涙袋もいつもより腫れてる・・・。タルさん、少し水を飲んでみてください。」

タ「うん・・・。」

ごくっ

ポロポロポロ・・・

アイ「やっぱり・・・。」

タ「アイクさん、俺ヤバい？」

アイ「ヤバいにはヤバいですけど、早期発見です。処置をすれば何とかなりそうです。」

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