超あかがみん海賊団

想い人 ページ6

ロロside

わとさんには好きな人がいるらしい。その人は故郷に残してきたと言ってた。

わとさんはその人のことが心配らしい。毎日文通をしてる。

そして今日も・・・わとさんは故郷のある方角を眺めている。

わ「・・・。」

ロ「わとさん。」

わ「おーロロ。寝てたんじゃないとね？」

ロ「図書室で寝落ちしてただけ。わとさんこそ、何してる？」

わ「んー、海を眺めてただけとよ。」

ロ「いっつも同じ方向、眺めてる。そっちに故郷でもあるのか？」

わ「はっはっはっ！ロロはすごいとね！しゃべってないのに何でもわかってしまうばい！そーだよ。俺がいつも見てる方向には俺の故郷がある。」

ロ「ついでに大切な人も？」

わ「まーたともさんかしょうさんから聞いたと〜。もうあの2人はホントにおしゃべりなんだから・・・。エマっていうと。同い年の医者の卵と。俺が傷ついて帰ったときに手当てしてあげられるようにって毎日勉強してくれてるとね。」

わとさんはすごく嬉しそうに、そして懐かしみながら故郷のこと、想い人のことを

話してくれた。でも・・・なんだかわたしにとっては複雑な話だった。

わ「ロロ？どうしたと？」

ロ「・・・ううん、なんでもない。」

わ「どうせロロのことと。俺がいつか故郷に帰るなんて言い出すんじゃないかって思ってるんじゃない？」

こういうときのわとさんはホントに鋭い。

わ「それは杞憂だよ。俺は絶対にこの船を下りない。もし仮に降りることになってもロロは絶対に連れて行くよ。」

ロ「え・・・？いいの？」

わ「もちろん！俺とロロは兄妹同然だからね！」

ロ「・・・。」

わとさんの故郷にいる、わとさんの両想いのエマさんへ。

もしわとさんが故郷に帰る時はおまけがついて行くかもしれません。

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