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怖い5 ページ25

イルスケside

イル「・・・ん。」

パチっ

目が覚めるとそこには見慣れた天井、見慣れた照明。起き上がれば見慣れたベッド。

さっきまでどっかの知らないホテルにいたのに・・・。

イル「・・・気を失ったのかな。」

ガチャッ

?「・・・気分はどう?イルスケさん。」

イル「ともさん。」

と「蒸しタオル持って来たからそれで目、温めて。すごい腫れてるから。」

イル「え・・・?」

自分の顔を触ると至る所に絆創膏やガーゼ。頭には包帯が巻かれている。

そして目元は触るだけで分かるほどぷくっと膨れている。

イル「ありがとうございます・・・。」

と「じゃあ抑えてない方の手の包帯返るね。」

イル「え、あの・・・。」

と「アイクさん、疲れて寝ちゃったの。悪いけど、俺で我慢してね。」

イル「いえそうじゃなくて・・・。僕、どうなったんですか?」

と「・・・どこまで覚えてる?」

イル「えっと・・・あいつに首を絞められて、助けを求めたところまでは・・・。」

と「・・・そっか。イルスケさん、気を失ってたの。わっちたちが着いた時にはもう倒れてて。」

イル「そうでしたか・・・。」

と「ねぇ、なんであいつのところに行ったの?」

イル「あ・・・それは・・・。」

と「どうして・・・行ったの・・・。」

イル「ともさん・・・?」

と「どうして、自分から犠牲になるようなことを・・・。」

そういうとともさんは黄色い瞳から涙をボロボロこぼし始めた。

この船の中でも長い付き合いではあるが、ともさんが泣くところは初めて見た。

イル「と、ともさ・・・。」

と「もう、イルスケさんが苦しむ姿は見たくない・・・!出会ったときのイルスケさんには戻って欲しくないんだよ・・・!」

イル「・・・ともさん。」

ともさんと出会ったころの僕は、誰にでもビクビクしていていつも謝ってばかり。

でもともさんたちと海賊を始めてからは堂々と振る舞えるようになった。そんな

人生の恩人を泣かすなんて・・・。

なにをやってるんだ僕は。

イル「ともさん、すみませんでした・・・。」

と「・・・だけどこうして、イルスケさんが無事に戻って来てくれてよかった。」

イル「・・・ともさ・・・。」

と「お帰りなさい、イルスケさん。」

あぁ、僕はあのとき本当に決心して良かった・・・。

気分屋→←怖い4※不快な表現あり



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まに(プロフ) - ルテラさん» コメントありがとうございます!いえいえ!こちらこそ遅くなってしまって申し訳ないです! (2018年1月15日 22時) (レス) id: 299743f720 (このIDを非表示/違反報告)
ルテラ - まにさんありがとうございます!この前急かしちゃってゴメンなさい!これからも頑張ってくださいね! (2018年1月15日 20時) (レス) id: c8a38a1301 (このIDを非表示/違反報告)
まに(プロフ) - Aliceさん» ホント?うちもめっちゃ好き笑 (2018年1月13日 23時) (レス) id: ef96396e79 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - まにさん» ドミちゃんとタルさん好きだから嬉しいわw (2018年1月13日 10時) (レス) id: 2b2d5d34de (このIDを非表示/違反報告)
まに(プロフ) - Aliceさん» 長年の付き合いだからね笑一応笑 (2018年1月12日 23時) (レス) id: ef96396e79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まに太郎 | 作成日時:2017年11月5日 0時

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