人魚姫に恋をした！！！

１２０．忘れ物１ ページ35

あ「大変、申し訳ありませんでした。」

「いくら謝ったって・・・もうあの子は帰ってこないのよ！あの子は死ぬ間際まであなたの名前を呼んでいたのに・・・一生懸命戦っていたのに・・・あなたはシフトどおりに昨日は休みで家でゆっくり休んでました？・・・ふざけないでちょうだい！あの子に、休む暇なんてないのよ！？それなのにあなたは・・・！あなたは・・・！」

あ「・・・。」

「お母さん、そのお気持ちはお察しします。しかし幸樹くんが亡くなられたのは彼女のせいではありません。わたしたち、夜勤をしていた看護師に責任があるのです。ですから・・・。」

「それでもあなたはあの子の担当の看護師でしょう！？担当の看護師が患者が病気で戦ってるのに休んで言い訳！？」

あ「・・・。」

「お母さん、落ち着いてください！」

「とりあえずわたしの部屋に。お父さんも。」

「はい・・・。南さん、申し訳ありません。」

あ「いえ・・・。」

「息子を返してよぉ！人殺しぃ！！」





マサイside

ある日を境に、Aは俺の家にパタリと来なくなった。

連絡もつかなくなった。LINEを入れても既読は付くけど文章で返事は帰ってこない。

スタンプで全部返ってくる。すれ違うことはよくあるから大丈夫って思ってたけど・・・。

ここまで極端になってくると少しばかりは不安になってくる。

ということで今日は、

マ「わりぃなザカ。」

ザ「いや気にすんな。でも意外だな。マサイはAの家知ってると思ったんだけど・・・。」

マ「知らないわけじゃねえんだけど・・・。家までの道のりが不安で。」

ザ「そういうことね。あ、もうすぐだぜ。」

マ「お、アレだよな。相変わらずデケェな。」

ザ「ある意味お嬢様だからなあいつは。」

？「あれ、マサイさんとザカさん。」

マ「おう千晶か。」

千晶「ども。」

ザ「姉ちゃんいるか？」

千晶「姉ちゃんなら仕事ですけどってか最近姉ちゃん返って来てないですよ。」

マザ「え？」

千晶「てっきりマサイさんのところに泊まってるかと思ったんですけど・・・。」

マ「いや、そういうわけじゃ・・・。」

ザ「一体、どうなってるんだ？？」

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