検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:57,892 hit

88.唯一の青春3 ページ2

あなたside

部屋に籠って勉強し始めてから1時間。時間は夜10時。

あ「・・・みんな、楽しんでるのかなぁ。」

窓を眺めながらつぶやく。

すると、外からごそごそと物音が聞こえた。わたしの部屋は二階で丁度ダイニングの

真上にあるから庭に誰か入り込めば母が気づくはずだった。

あ「なんだろう・・・ネコかな?」

窓から外を覗く。家の前に誰かがいるのが見えた。顔はスマホの光のせいで見えない。

あ「誰・・・?」

その人はわたしの声に気づいてこちらに顔を向ける。そこでやっと誰かわかった。

あ「カンタくん。」

カン「よっ。」

あ「なにしてるの?流星群見に行ったんじゃないの?」

カン「なかなか見えなくてみんな門限来たから解散したんだ。」

あ「そうなんだ。で、カンタくんはなにしてるの?」

カン「お前を迎えに来たんだ。」

あ「・・・え?」

カン「お前、流星群見たがってただろ?だから。」

あ「え、で、でも、お父さんがダメって言ったから・・・。」

カン「内緒で抜け出せばばれないって。」

あ「でも玄関から出ないと家から出れないし・・・。」

カン「そこから降りればいいじゃん。」

あ「え!?2階から!?けがしちゃうよ!」

カン「大丈夫、俺が受け止めるから!」

あ「で、でも・・・。」

カン「俺を信じろって。」

あ「・・・。」

千晶「姉ちゃん。」

あ「千晶!こ、これは・・・。」

千晶「・・・ん。」

あ「あ・・・これ、わたしの靴。」

千晶「父さんには、黙っててあげるから。いってらっしゃい。」

あ「千晶・・・ありがとう!」

ドタドタドタドタ!

あ父「A!」

あ千「お、お父さん!」

カン「A、急げ!」

千晶「姉ちゃん早く!」

あ「うん!」

あ父「どこ行くんだA!!」

当時は普段優しい父が怒っていること自体が怖くて仕方がなかった。

でも、父が怒っていることより、カンタくんと流星群が見たい。

という気持ちの方が勝ってしまった。

あ「お父さん・・・ごめんなさい!きゃあ!」

カン「A!」

このときはじめて、父との約束を破ったの。

89.唯一の青春4→←事前お知らせ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まに(プロフ) - なっちゃんジュースさん» コメントありがとうございます!うわわわ!応援メッセージありがとうございます!泣きそうです!頑張りまする!! (2017年7月2日 18時) (レス) id: ef96396e79 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんジュース - 更新、ファイト!! (2017年7月2日 14時) (レス) id: 1ee350eec4 (このIDを非表示/違反報告)
まに(プロフ) - 夜桜さん» コメントありがとうございまーす!まだまだ飛ばしていくつもりです!笑 (2017年6月20日 21時) (レス) id: 299743f720 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 面白い!! (2017年6月20日 20時) (レス) id: bd91b60462 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まに太郎 | 作成日時:2017年6月19日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。