あかがみん海賊団！

誘拐？編１２ ページ39

「おいおいおいおい、あの海賊団にこんな美人の姉ちゃんがいるなんて知らなかったぜ？ｗ」

「こっちの兄ちゃんも女みてーで可愛いじゃねえかｗ」

あっくん「もー、お兄さんたちほめ過ぎ♡」

さすがハニートラップのあっくんさん。その可愛さゆえに

男たちは完全に油断している。これはボスまでは簡単そうですね。

？「おい、テメェらなにしてんだよ。」

「ポ、ポイズンさん・・・！」

「すみません！」

周りの反応を見る限り、こいつがこのフロアのボスっぽいですね・・・。

この人は普通の人間なんだ・・・。ここは人間と魚人が共存してるって訳か。

あ「初めまして、あなたがここのリーダーですね。」

ポイ「・・・そうだ。俺はここのスラム街の一角を取り仕切っているポイズンだ。」

あ「あなたに折り入って話があります。ここを通してもらうことはできないでしょうか。」

もう細工もしないでドストレートに聞いてみる。あっくんさんは

何気なく戦闘態勢。周りはそれに気づいてない。

ポイ「・・・それは聞き入れてやれない願いでもねえな。」

あら、意外っちゃあ意外な反応ですこと・・・。

もしかしてこの人は・・・。

あ「あなたはこの計画に反対なんじゃないですか？」

ポイ「・・・俺は人間だ。意味のない戦闘は避けたいと思うのが人間の心理だ。だがな、今回の首謀者にはいくつか仮がある。だからお前らを無条件で倒すわけにはいかねえ。」

ビンゴ。やはり魚人と人間では戦闘意欲に差があるようですね。

あ「それでは条件を飲めば、ここを通してくれるというわけですね。」

ポイ「そうだな。」

あ「・・・条件を飲みましょう。」

あっくん「Aたん、いいの〜？」

あ「大丈夫です、なんとかなりますよ。」

ポイ「条件はひとつだ。ここにいる輩を殴るだけだ。」

は？と拍子抜けしてしまうような条件であった。しかし、条件には続きがあって・・・。

ポイ「もちろんただ殴るだけじゃない。無抵抗のやつを殴るんだ。」

あっくん「え、そんなの・・・。」

ポイ「それがここを通す条件だ。どのみち、条件をのまなければここにいる全員を殴ることになる。」

非道な条件であった。戦意のないひとを、しかも無抵抗な人間を殴るなんて・・・。

できっこなかった。それをわかっててポイズンさんは条件を出したんだ。

あっくん「Aたん・・・。」

あ「・・・わたしがやりますよ。わたしが約束したんですから。」

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