特別編（09/13） ページ32
「ミドリくん、ミドリくん。ちょっとおいで。」
「ぶろっ？」
俺？みたいな感じで振り向くミドリくんを手にのせ、リビングに向かう。
物陰できっくんとあろま先生はミドリくんの反応を見るべく、うずうずとこちらを伺っている。
リビングのテーブルの上には、うまい棒の山があった。それをぐるりと取り囲むようにして、昔のパフェに刺さっているような花火がパチパチと音を立てながら佇んでいる。これだけみるとなんの儀式なのやら分からない。怪しすぎる。
「……？」
ミドリくんは解せない、みたいな表情で眉間にしわを寄せながら私の方を見る。
「今日はおめでたい日だからね。」
ミドリくんをテーブルの上に降ろしてあげると、うまい棒の奥から黒くんがひょっこりと顔を覗かせる。
「…！！」
「ぶろっ！」
何か通じ合っているらしい。
「ぶろっちょ！！」
くるりと私に向き直ると、ありがとう！みたいにぴょいぴょい跳ねるミドリくん。
「……ミドリくん。うまい棒はドッキリのつもりだったんだけど…。」
「ぶろっ？」
ミドリくんがはて、と首をかしげたその時、きっくんとあろま先生がピザやらケーキやらを持ってきて手早くテーブルに並べていった。
「FB思ったほどうろたえなかったな。」
あろま先生の感想にきっくんも同意する。
「無限感がなかなか出なかったか…。」
「無限…？」
話についていけない。
「まぁまぁ、とにかく歌うぞ！」
パチリと明かりを消すと、橙色の柔らかくて弱い光が私たちの顔を照らす。
ケーキの上でゆらゆら揺れるろうそくの炎。
「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」
「ハッピーバースデートゥーユー♪」
「ハッピーバースデーでぃあ」
「「FB〜〜〜！」」
「ミドリくん〜！」
「………！！！！」
「「「ハッピーバースデートゥーユー！！」」」
「おめでとー！」
「ぶろっちょ…！」
ミドリくんはきっくんの手の上によじ登り、一生懸命ろうそくの炎を消そうとするけれどなかなか消えない。やっぱり小さくなるから肺活量も減るのかな。ちょっと申し訳ないのだけれど、ほっぺを膨らませたミドリくんの顔が面白くて少し笑ってしまう。
６つの炎を消し終わるまで、私たちはゆっくりと待ったのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2015.9.13 Happy birthday!! FB777!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続く (更新停止中)
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ea - 早く、続きが見たいです！。 (2018年5月20日 21時) (
レス) id: 2c6262ea33 (このIDを非表示/違反報告)
飼育員B(プロフ) - コメント失礼します。いつもこの小説に癒しをもらっています。先生が好きなので、般若くんが人間に戻る時にニヤニヤさせてもらいました。← これからも、更新頑張ってください。 (2015年9月13日 17時) (レス) id: a1d9ad5f25 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺(プロフ) - 26話で見たい動画を見たい時のアピールの仕方 ミドリくん・黒くん・般若くん（手でペチペチ） アルパカくん（頭でゴスゴスゴス！）こんな感じなんでしょうね（笑） (2015年9月13日 15時) (レス) id: c342f71c4d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - コメント失礼します…えっとすごく場違いな気しかしません(すごい作者さんばかりで)でもとにかくぶろっちょの必死なところとか可愛いなって思ったりして読ませてもらってます！ (2015年9月13日 0時) (レス) id: c7e9f97efd (このIDを非表示/違反報告)
餡子らーめん(プロフ) - 弥燗邪夢@まふ君依存症。さん» 応援コメントありがとうございます♪ そうなんです。ぶろっちょの見せ場がどうしても多くなってしまうんです笑 ふぶくんの株がこれで上がるなら私は喜びます← 応援とっても励みになります！最後まで書ききれるように頑張っていきますね♪ (2015年9月8日 23時) (レス) id: b3e1ed8c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餡子らーめん | 作成日時：2015年4月30日 22時
