14・なでなで ページ16
うわぁ、髪の毛さらさらだなぁ、思いながらきっくんの頭に触れる。
もふもふ達に見守られながら、恋人でもなんでも無い男性の髪を撫でるとか、なにこの不思議体験。
『これで戻るんでしょうか・・？』
「んー、どうだr」
きっくんが言葉を言い終わらないうちに、目の前からきっくんが消える。
『うぇっ！？』
驚きすぎて変な声が出てしまう。
おそるおそる足下を見ると、小さなアルパカと戻ったきっくんがいた。
これ、可逆反応なのか！？
『きっくん？』
アルパカを手の平に乗せて呼びかけると、彼はうんうん、と頷く。
つぶらな瞳を私に向けてぴょこぴょこ跳ねている。おそらく私が変身のスイッチの役割が出来ている事に感動しているのだろう。
『やっぱり私魔法使いなのかもしれないなぁ。』
私は深く考えるのを放棄した。
きっくんをクッションの上に下ろしてあげる。
『とりあえず、今日はもう寝よう！みんなおやすみなさい。』
明かりを消そうと立ち上がる。
「ぶろっちょっ。」
ミドリ君が小さな手をひょこひょこと振ってくれている。天使。
「あろーーー。」
小鬼くんは少し高めの声でクッションをぺしぺしたたく。
『どうしたの？』
「あろ。」
促されるままに、クッションの上に私の手を乗せると、その指に遠慮がちに頭を押し付けてくる。
これは・・もしかして。
『撫でて欲しいとか・・？』
指先で小鬼の頭を優しく撫でてあげると、急におとなしくなる。
『どうかな？』
「あろ。」
くるしゅうない、と言われているみたいだ。
心地良さそうにしている小鬼をみるとついついにやけてしまう。
『きっくんが撫でられてるの見て、自分も撫でて欲しくなったのね。』
まるで小さな子供みたい。
『ん？』
気づくと、黒い子もてこてこと近くに来て、じーっと私の方を見ているようだ。
『君も撫でて欲しいのかな？』
こくこく、と控えめに頷くので、そっと反対の手の指先で、頭を撫でてあげると、
黒い子は目を細めて、癒しオーラを発し始める。
『どうしよう。天使しかいない。』
私はといえば、へらぁ、と緩む顔面を抑える事も出来ないのだった。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋
〜その時の音楽組〜
ｋ(FBも意地張ってないで撫でてもえらば？)
ｆ「ぶろっ・・！」(べつに・・・羨ましいとか思ってないしっ・・！)
ｋ(そのわりにはうずうずしてるけど。)
ｆ「ぶろっちょおおぉぉ。」(きっくんなんか嫌いだぁぁぁ。)
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ea - 早く、続きが見たいです！。 (2018年5月20日 21時) (
レス) id: 2c6262ea33 (このIDを非表示/違反報告)
飼育員B(プロフ) - コメント失礼します。いつもこの小説に癒しをもらっています。先生が好きなので、般若くんが人間に戻る時にニヤニヤさせてもらいました。← これからも、更新頑張ってください。 (2015年9月13日 17時) (レス) id: a1d9ad5f25 (このIDを非表示/違反報告)
猫苺(プロフ) - 26話で見たい動画を見たい時のアピールの仕方 ミドリくん・黒くん・般若くん（手でペチペチ） アルパカくん（頭でゴスゴスゴス！）こんな感じなんでしょうね（笑） (2015年9月13日 15時) (レス) id: c342f71c4d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - コメント失礼します…えっとすごく場違いな気しかしません(すごい作者さんばかりで)でもとにかくぶろっちょの必死なところとか可愛いなって思ったりして読ませてもらってます！ (2015年9月13日 0時) (レス) id: c7e9f97efd (このIDを非表示/違反報告)
餡子らーめん(プロフ) - 弥燗邪夢@まふ君依存症。さん» 応援コメントありがとうございます♪ そうなんです。ぶろっちょの見せ場がどうしても多くなってしまうんです笑 ふぶくんの株がこれで上がるなら私は喜びます← 応援とっても励みになります！最後まで書ききれるように頑張っていきますね♪ (2015年9月8日 23時) (レス) id: b3e1ed8c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餡子らーめん | 作成日時：2015年4月30日 22時
