小学生時代 （８８） 心操side ページ46
まずはクラスごとに集まり北野神社の下まで移動する。
もちろん俺たちの前には別の班が居るし、先生だって居るから怖いことはないのだが、浩一郎はすでに怯えていた。
「おい、変なの飛んでる！」
「あれは虫だよ、懐中電灯の光に照らされてるだけ」
「さっすが班長頼りになるぜ！」
「君はおおはしゃぎだね」
浩一郎の気を紛らわすために自己紹介をすることになる。
「俺は山口雅人。優雅の雅に人でまさとって読む。好きなものはゲーム！」
「俺は田辺和貴、平和の和に貴族の貴でかずき。好きなことは読書かな」
「僕は野田浩一郎、好きなものは電車！」
「俺は斉藤琉斗。琉球の琉に北斗七星の斗でりゅうとだ。趣味は一人カラオケだな」
覚えきれる気がしなかったから、せめて名字だけでも覚えようとした。
「ごめん、すぐ忘れるかも知れないからまた教えて。俺は心操人使。人に使うでひとし。趣味はサイクリング」
「とことん気が合わねえな、ウケる。趣味に共通点が見いだせねえ」
山口雅人と名乗ったゲーム好きの奴は笑っている。
「まあ、いいんじゃない？五人寄れば文殊の知恵だよ」
田辺、名前が思い出せない。ごめん。
「三人じゃないの？」
野田浩一郎はもう覚えた。
「この班五人だろ」
琉斗、こいつは名字が思い出せない。
「･･････そうだね」
一通りの自己紹介が終わったとき、ちょうど目的地に到着した。
「･･････なあ、ほんっとに肝試しじゃないんだろうな？」
「･･････そう、だといいね」
そこには俺の想像を遙かに超える鬱蒼とした森に、懐中電灯によってくる虫、そしてひんやりと冷たい風に乗って聞こえてくる不気味な音楽。
「先生がきっとスピーカーで流してるんだよ」
「そうに決まってんだろ、頼むから怖がらせないでよ！もう俺は帰る！」
「一人で帰るのか？」
雅人はにやにやと笑って面白がっている。
「やだよ？！心操班長帰ろう！」
「いや、俺は行くよ」
「薄情者！」
先生の指示によると、神社で参拝をしたあとに川沿いを歩き宿に戻るらしい。
人数確認をすませて先生に報告したら解散だ。
「僕、生きて帰れる気がしないよ！」
「そん時は引きずってやるよ」
「おい琉斗、もっと僕を丁重に扱えよ！」
.
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まや - このふたりはよくっつけやぁぁあぁ！！！ (2020年11月3日 10時) (
レス) id: 5170473165 (このIDを非表示/違反報告)
CaoCao(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます、励みになります……！頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。 (2020年4月3日 19時) (レス) id: 213312345b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - あ、しゅきです…←更新頑張ってください！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 87b2e18e78 (このIDを非表示/違反報告)
CaoCao(プロフ) - 鳳＊さん» 小学生にそこまでの知識はないと思ったため、二本とさせていただきました。紛らわしくてすみません。ご指摘ありがとうございます。 (2020年4月2日 10時) (レス) id: 213312345b (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - (豆知識＊キリンの角は5本。) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CaoCao | 作成日時：2020年1月1日 14時
