小学生時代 （６７） 心操side ページ25
心操side
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颯太とは、また会おう、と約束をした。
いつ会えるのか分からないが、次会うときにはもう少し、少なくとも颯太に不安な思いを抱かせないくらいにはAさんを守れるように強くなっていたい。
短い春休みはあっけなく終わり、もう明日は六年生の始業式。
俺は五年生の時、最後にAさんと喋った日に交わした約束のことで悩んでいた。
せっかく新年度でクラスも変わる。
俺はもうこのままAさんと関わらない方がいいのではないか、と。
しかし約束はしてしまったのだから、とにかく電話をすることにした。
受話器を取る音に心臓が跳ねる。
「はい、Aです」
幸運なことに、電話に出たのはAさんだった。
声で分かる。
「あ、もしもし。心操です」
「えっ、心操くん?！ビックリした、喋るの久しぶりだなー。明日、始業式だね。明日からはいっぱい遊ぼうね！」
やっぱり、楽しみにしてくれているのか……。
「……そのことなんだけど、去年は俺の所為で、本当にごめん。やっぱり今年も」
Aさんは最後まで言わせなかった。
「やだよ。ごめんなんて言わないで、心操くんの所為じゃないから。それに、謝るくらいなら一緒にいてほしいよ……。
あの後、ずっと心操くんと話せなくて、寂しかった……」
「でも」
Aさんがこれ以上苦しむのは嫌だ。
それすら言わせないというように、また遮られる。
「いいの、自分の所為とか、助けられないかもとか、気にしないでよ。私は心操くんに一緒にいてほしいの、それだけで心強いと思うの。……だから」
今度は俺が遮った。
「ありがとう。
……明日、家に迎えにいくから。一緒に行こう」
「うん……！」
それ以来、俺たちはほとんど片時も離れることはなかった。
クラスも涼とは離れたし、いじめも減って行った。
これでもう涼に怯えずに、Aさんを公然と独り占めできる。
Aさんは女子のなかでは未だに、巻き込まれたくないという理由で避けられている見たいだが、そんなのも俺と居れば問題にはならなかった。
もっと早くこうしておけばよかったと心から思う。
男子の間ではもうほとんど何事もなかったかのようになっていて、彼女を好きになる奴さえいた。
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まや - このふたりはよくっつけやぁぁあぁ！！！ (2020年11月3日 10時) (
レス) id: 5170473165 (このIDを非表示/違反報告)
CaoCao(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます、励みになります……！頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。 (2020年4月3日 19時) (レス) id: 213312345b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - あ、しゅきです…←更新頑張ってください！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 87b2e18e78 (このIDを非表示/違反報告)
CaoCao(プロフ) - 鳳＊さん» 小学生にそこまでの知識はないと思ったため、二本とさせていただきました。紛らわしくてすみません。ご指摘ありがとうございます。 (2020年4月2日 10時) (レス) id: 213312345b (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - (豆知識＊キリンの角は5本。) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CaoCao | 作成日時：2020年1月1日 14時
