story44 ページ48
左馬刻｢ばーか、からかっただけだ｣
『…え？』
左馬刻｢お前を少しからかっただけだ。本気にすんな｣
なっ…笑って…！！
でも笑顔、可愛いな。
『…あぁそうですかー…
その綺麗なお顔に免じて今日のところは許してあげますよー…』
からかわれただけなのに本気にしてる自分が恥ずかしくて俯いて小声で呟く。
左馬刻｢あ？聞こえねーよ、なんだって？｣
『別に…』
左馬刻｢おい、怒ったのか？怒んなよこんなことで｣
『怒ってないって…ば』
しきりに声をかけてくる左馬刻に言い返してやろうと顔を上げると目の前にあったのは左馬刻の顔。
彼が動く度に間近で感じる、煙草の匂い。
『…な、なに？』
左馬刻｢怒ったんなら俺様が謝ってやるよ、
…でも、そんなに怒るってことはお前、オトコでもいんのか？｣
『そっ…そういうわけじゃないけど……わ、わかった！！
許す！おこってないから！ちょっと、離れよ？
近いよ』
左馬刻｢何が近いんだよ？｣
と言ってまた1歩私の方へ踏み出して接着してくる左馬刻。
『何って…距離でしょ！』
左馬刻｢…｣
黙りこまれても困るし…もういいよ、私が離れればいいんだから。
そう思い彼から体を離そうとするとグッと強い力で引き寄せられて彼の唇が視界の中で近づく。
な…キ、キス…？
思わずぎゅっと目を閉じる。
…あれ？来ない？
左馬刻｢ははっ、お前、ほんとに面白いな。｣
その声で目を開けると左馬刻はもう既に私から離れていた。
『…また、からかったの？』
左馬刻｢…気づくのが遅せぇよ｣
『……っっっ！！もう！！なんなの！！』
左馬刻｢ほら、座れ座れ。飯くるぞ｣
楽しそうに煙草を箱の中から取り出して座布団の上に座る左馬刻。
『…次は絶対、からかわれないから！』
左馬刻｢はっ、そーかよ。楽しみだなぁ？｣
『…』
それから私は警戒心丸出しで左馬刻と接し続け家に送って貰って車を降りるまでずっと彼を睨んでいた。
途中、「そんなに俺様の事見てると頭から俺様の事が離れなくなるぞ｣と攻撃されたけどギリギリセーフ。
「残念、私の中にはもう心を掴んで離さない人がいるから｣と嘘をつき守りを固めた。
そんなこんなで家に帰ってくると予想通りもうそのままベッドにダイブ。
『もう〜お風呂ヤダ〜』
薄れゆく意識の中で意味の無い独り言をぼやいた、その時。
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
『…誰？、左馬刻か…はい、もしもし』
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hani-R - ぷにぷに左衛門さん» わぁ初コメントありがとうございます！そう言ってくださるとほんとに嬉しい…涙…！！これからﾌﾞｸﾛのメンバーやｵｵｻｶ、ﾅｺﾞﾔも登場して沢山愛される予定ですので是非読んでいただければ(笑顔) (2021年1月7日 15時) (
レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに左衛門 - めちゃくちゃ面白いです！もう続きが楽しみです！ (2021年1月6日 23時) (レス) id: b1fc0b4e72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lotus_r | 作成日時：2020年12月29日 2時
