story10 ページ13
『まあ、これくらい、大丈夫です!!』
理鶯「いや、Aは昔から無理をするところがある。小官が診てみよう。
…すまないが、帽子が影になるので外してもらっても構わないか?」
『あ、ごめんなさい、気づかなくて』
理鶯は私が女だって知ってるから安心して帽子を外せるよね…ってあ、左馬刻さんと銃兎?さんがいたんだった。、
でも理鶯さんのお仲間だし、別に大丈夫だよね?女とか男とか気にしないよね?
深く被っていた帽子を頭から外すと髪がばさっ、と肩に落ちた。
左馬刻「…あ?」
銃兎「…え?」
理鶯「相変わらずAは美しいな。その長い髪がまた見れて嬉しい。」
理鶯さんは私の髪を片手で優しく撫でる。
出会った時、“あんたに私の人生関係ないでしょ!”と罵声をあびせた私に美味しいご飯と寝床を提供して支えてくれた私の恩人。
左馬刻「まてまて…お前、女だったのかよ?」
銃兎「いやぁ、私も観察力がまだまだですね。完全に男性だと思っていました。」
『碧棺さん、騙すようなことしてごめんなさい。
銃兎?さんにも勘違いさせてしまって…』
やっぱり私、男の才能あるのかもしれない…!!
(謎の喜び)
小官「A、やはり少し傷が深いな」
あーあ。
やっぱり傷ちょっと深めかぁ…病院行くしかないかなぁ。
『実は…今、私ヨコハマに拠点を構えて日雇いでボディーガードのような仕事しているんです。
それで今回の依頼人がシンジュク方面の方で、今日初日だったんですけどいきなり事が動いて…そしてこの有様です。』
へへへ、ダサいですね、と笑うと、ふっと急に視界が迷彩柄で埋め尽くされた。
鼻が、固い胸板に当たる。
理鶯さんが私を抱きしめた。
理鶯「昔教えなかったか?
そういう時は笑うものでは無い、と。
痛い時は痛い、辛い時は辛い、と正直に言えと小官は教えたはずだが?」
と私の耳元で囁く。この太陽みたいな温かさが私の凍った心を少しずつ溶かしてくれたんだったな。
左馬刻「…おいおい理鶯、俺様の事務所でやってくれるじゃねぇか」
銃兎「これではそこら辺の女なんて簡単に落ちてしまいますよねぇ…」
と、言って2人は煙草を美味しそうに吸った。
理鶯「ともかくA、明日しっかり病院に行くことだ。
小官のやれる治療は行った。」
理鶯は私を離して言った。
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hani-R - ぷにぷに左衛門さん» わぁ初コメントありがとうございます!そう言ってくださるとほんとに嬉しい…涙…!!これからブクロのメンバーやオオサカ、ナゴヤも登場して沢山愛される予定ですので是非読んでいただければ(笑顔) (2021年1月7日 15時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに左衛門 - めちゃくちゃ面白いです!もう続きが楽しみです! (2021年1月6日 23時) (レス) id: b1fc0b4e72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lotus_r | 作成日時:2020年12月29日 2時